好きな子ほどいじめたくなるって、よくいうだろう?かまってほしくて、寂しくて、俺を見てほしくて。そんなの小学生だ、なんて言うけど俺はそうは思わないよ?
これは単なる下手な愛情表現。
「…っいい趣味してますね」
「もちろん、褒め言葉として受けとっていいんだよね?」
俺が仕事関係以外の奴を自室にあげるなんて、いったいいつぶりだろうね。いやもしかしたらこれが初めてかもしれない。
うん、初めてがこんなに可愛い子でよかった。
高級ダブルベッドに二人。広いベッドなのに、二人とも壁側に寄ってるのは俺が追い込んでいるから、かな。
「いやぁ、似合うね正臣くん…正臣ちゃんのほうがいいかな?いっそ正美ちゃんに改名しちゃう?」
「っの、変態!氏ねじゃなくて死ね!」
「酷いなぁ、褒めてるのに」
黙っていれば、女の子にしか見えないだろう。元から白い肌にまだ幼さの残る顔立ち。さらに、服装がセーラー服なのだから。
上から見下ろせば、さらにそそられるな、と考える。ちらみせの鎖骨、セーラー服の中は直に肌が見えるし、薄く淡いピンクの唇。総てが俺を煽っているようにしか思えない。
この状態までのいきさつは…まあ簡単な話で、彼が帝人君達と別れたところをタイミングよく見計らい誘拐、ではなく許可を(強制的に)得たうえで連行し、ちゃんとした交渉(片手にナイフ持ってたけどね)で、セーラー服を着てもらった。もちろん服のチョイスは俺の趣味だけど、文句ある?
「もういいでしょう?これ、脱ぎますよ?」
「だめだよ、脱がすのは俺だから」
「は?」
「セーラー服着せて終わり、なわけないでしょ?」
右のポケットからナイフを取り出し、ダンッと正臣の真横の壁を刺すと同時に白いスカーフを解く。
さぁぁ、と全身から血の気が引く。
いやいや、まさか。流石に男に手を出すほどこの人は相手に不自由していないはずだ。…俺と違ってな。
だってさ、男に手を出すとしても俺なわけがないっしょ?この人は俺をおもちゃとしてしか見てないんだ。
期待をするな。どうせ裏切られる。
「…正臣くんさ、よく無防備っていわれない?」
「………っ」
「この状況で泣くとか、反則でしょ…」
はぁ、とため息をつくとナイフを抜く。正臣は諦めたかと思い上を向けば、直ぐに唇を塞がれる。
「!?…んっぁ」
「これ以上俺を煽ってどうするの?」
続きは気が向いたらかきまふ^p^
友人Aちゅんぬへ捧げます!
10.04/19
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