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例え話をしよう。お題目はそうだな、告白でどう?なに?もう少し捻くれてるかとでも思ったの?いやだなあ、今は春だよ?春といえば恋の季節じゃないか、ねえ帝人君。

君は恋とかするの?




あぁ、朝日が目にしみる。やっぱ徹夜でネッサはいけないなぁ、と寝不足の目を擦りながら少年は思う。
始めると止まらないんだよね、意外と。…確か今日3時間目が自習だったから、保健室借りようかなぁ…。
少年の中には既に頑張るという気持ちは消えていた。

本当は、ネッサ以外にも理由があるんだけど。なんか、それを理由にすると悔しくて仕方ないからね、無視。

うとうと、足元ふらつき体が前に転ぶ。怠い体は勿論即座に反応できなくて目の前にいた人に当たってしまった。そのおかげで転ばすにすんだのだが。頭が前にいる人にあたり、小さな衝撃で少し目が覚めた。
直ぐに後退り、頭を下げる。

「す、すみませんっ」
「…竜ヶ峰?」

深々、頭を下げると上から知った声がふってくる。この声、まさか…

「あ、静雄さん。おはようございます」

池袋の喧嘩人形、平和島静雄。
金髪のバーテン服、グラサンにタバコ。違和感だらけのその人は僕を撫でることが好きらしい。今だってほら、ずっと僕の頭に手を置いて離さない。

「なんだ、寝不足か?体調管理しっかりしろよ、高校生」
「あ…は、い…」

やば、目眩がする…。
バランスを崩し、また転びそうになる。しかし今度は静雄さんが体を支えてくれたおかげで転ばずにすんだ。

「あっぶね…竜ヶ峰、今日は休んだほうがいいんじゃねえか?」
「あ、ありがとうございます…休むなんてだめですよ。休むと正臣がうるさいし…単位だって、それに園原さんに、会いたいし………」

あ、つい本音がでてしまった。頑張って語尾を濁らせても相手には伝わってしまっているだろう。好き全開が恥ずかしくて下を向くと、静雄さんがため息をつく。

「はぁ、わかったよじゃあ遅刻してけ。近くに俺の勤めてるところがあっからそこでちょっと休んでけ。来良にも近いし、な?」

有無を言わせない瞳にまっすぐ見つめられ、帝人は渋々、はいと返す。迷惑をかけてしまったのではないだろうか…、と不安になったが、よし、と笑う静雄さんを見ればそんなの考えてるほうが馬鹿馬鹿しい。
静雄さんに案内されるがままについていき、たどり着いたのはなんの取り柄もないどちらかと言えば綺麗な事務所のような場所だった。

(意外と普通だ…)

もっとこう、ヤーさんっぽいのを想像してたんだけど…。
内心失礼な事を思いつつ、一歩踏み入れようとする。


──タイミングが良すぎて怖い。
──学校いってればよかった。
──いや、そんなことより救急車呼んでおこうかな。

思うのはそれだけではなかったが、今思い付くのはこの3つだろうと、確信を持てた。

本当タイミングがいいのか悪いのか。
その人はいつも突然現れる。

「やっほう静ちゃん。朝からお持ち帰りとは、やるねぇ〜」

ええと、携帯携帯。110番と119番、先にどっちにかけるべきかなあ…。
画面をみつつ真剣に悩んでいると、臨也さんが警察はやめてね☆とウインクしてくるので舌打ちをして渋々携帯をしまった。
あぁ、隣から世界を巻き込むかと思わせるほどの殺気が痛い。

「ぃいざぁやぁあ?なんで手前が此処に居やがるんだあ?あ゙ぁ゙?」
「いやだなぁ、帝人くんのいるところに俺がいないはずないじゃないか、静ちゃん」

けらけらと嘲笑い、人をからかうのはこの人の趣味。ただの悪趣味。…っていうか今のは完全なる変態発言ですよね?やっぱり、ここは警察に通報しておいたほうがいいのだろうか、と真剣に悩みはじめる。が、今はそんなことよりも…。

「うるせえぇ!!!!」

静雄さんの怒鳴る、声。
標識の折れる、音。
今日はもう学校へ行けない、予感。
──そして、目眩。

(最悪、だ……)

本日3回目。今度こそ支えてくれる人がいなくて地面にペたりと倒れる──というよりも座り込む。
2人の視線が慌てて僕に向く。

「だ、大丈夫か竜ヶ峰っ!」
「大丈夫です、ちょっと目眩がしただけですから…」

標識を地面に刺し直し僕に手を差し延べる。手をとるが、まだ立てない。

「あれー、帝人くん寝不足ー?」

わざとらしい、誰のせいだとおもってるんですか。といってやりたかったが、やっぱり悔しいので以下省略。

「もしかして、昨日の俺の電話のせいかな?俺のせいで眠れなかったのかな?」

またこの人はにやにやと…どうやら人を苛立たせるのが特技らしい。でもここでイライラしてると臨也さんはそれを見て楽しむからまたタチが悪い。

「断じて違います」
「やだ帝人くん頑固ー!」

思い切り睨んでやると、何故かにこりと笑った。M?Mなんですか?この人!いや、まてまて臨也さんなんかの挑発にのるな自分!
ふう、とため息と一緒に一息つく。

「おい、竜ヶ峰こいつのせいってどういうことだ?」

静雄さんの手を借りて立ち上がると静雄さんは怒りの篭った声で聞く。

「え、あぁ昨日の夜に臨也さんから恋がどうの愛がどうのっていう電話がきたんですよ。で、ちゃんと話を聞かないとチャットで話し掛けて来るから面倒臭くて…」

グシャ、自己的に刺し直された標識はまた静雄さんの手によって引き抜かれる。
ああ、なんで正直に話してしまったのだろう。こうなることは予想出来ていたではないか。

「いぃぃざぁああやあぁぁッ!!!!」
「っお、静ちゃん…いきなりは反則でしょ、っと!」

どこからだしたのか、聞くのも面倒だ。服の内にしまってあったらしきナイフを静雄さん目掛けて投げる。なにげに命中率がよくて、静雄さんの腹を少し切るがそんなの痛くも痒くもないらしく、標識を振り回す攻撃は続いている。

「みーかーどくんっ♪」
「うわあッ」
「いざやぁッ!!」

どうして毎回毎回こうなるのだろうか、と僕なりに検討してみる。──が、嫌がらせしかないだろうという結果しかでてこない。

「もう!!二人とも!なんなんですかいつも!なんで僕を巻き込んで喧嘩するんですか!!」

眠さと怒りの限界で怒鳴りつけると、二人は驚いたのか動きを止めて帝人を凝視する。

((そんなの…))
(好きだからにきまってるだろ)
(愛してるからにきまってるじゃん)

「あ、ごごめんなさいっっ」
「いや、俺こそすまねぇ…」
「静ちゃんさいて〜!」
「あ゙ぁ゙!!?」

…池袋最強と最狂に怒鳴りつけたりして、なにやっているんだろうか僕は。
でも迷惑なのは確かで、正直僕の周りで喧嘩されるのは困る。まるで僕が喧嘩に関わっているかのようだ。いや…関わっている、のか?

「はぁ…もういいです。僕学校に行きますから、二人で喧嘩してて下さい」

そうだよ、ここにいなければいいだけの話しじゃないか。なんで思いつかなかったのだろう。

「えぇー、帝人君がいっちゃうなら喧嘩おわりにするー」
「それもそうだな」
「はい?」

意味がわからない。僕がいないほうが喧嘩しやすそうではないか。それとも本格的な嫌がらせか?否、臨也さんならともかく静雄さんがそんなことをするはずがない。そこだけは信じていたい。
では何故、この二人は僕を挟んで喧嘩をするのだ。

「まったく…貴方達は喧嘩で僕に何を伝えようとしてるんですか」



それは愛だよ、帝人君?
解りづらいだろうけれど
そんなの愛にきまってるだろ!
言っておくが俺は本気だからな




そこは戦場様へ提出!

無駄に長ったらしいうえに
なにがかきたかったのかよくわからなくなってしまった。
かきたいシーンを詰め込んでしまったらこうなった。
すまんと思っている。
反省はしているが後悔はry


素晴らしい企画どうもです!
なんかもうこんな文ですみません!

10.04/29




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