戯れに


ライニル18禁短文。えろくないえろオンリー
特に設定はないですが、現代パロかなんかだと思っていただければ










「っあ、らい、る……っ」
「兄さんってさ、俺とそっくりの声なはずなのに、良い声出すよなー」
ライルの手で張り詰めた自身を包まれる。ぷっくりと色付いた胸の尖りを、かり、と甘く噛まれてニールは背中を反らした。茶色のくせっ毛はシーツに擦り付けられてばかりで既にぐしゃぐしゃだ。
「舐めてみてー?」
必死に酸素を求める口にライルの指を押し込まれる。
「ん……」
弟に煽られてばかりいるのは癪に触る。ニールは指にしっかりと舌を絡みつけ、吸い上げる。わざとぴちゃぴちゃと大きな音がするように指の股にまで舌先を伸ばす。
「っ……意外に上手いんだ」
ライルが僅かに鼻にかかった声を出し、指を抜いた。それが惜しくて、唾液に艶めくライルの人差し指の先にちゅ、と軽く吸い付いた。
「あんまり兄をなめるなよ、弟」
「そう言ったって同い年だろ、兄さん」
「まあな」
ニールを押し倒す格好で覆い被さってくるライルの頬に手のひらを滑らせ、そのまま耳の後ろを指でくすぐる。重力に逆らって跳ねているくせっ毛を指で弄って遊ぶ。
「余裕あるね」
「遊び慣れてるお前ほどじゃないけどな」
布一つ纏わない姿で、二匹の子犬がじゃれあうように抱き合う。首筋を舐められてくすぐったい。随分と大きな子犬だ。
「今は、兄さんだけに決まってるだろ」
耳で甘く囁かれる声に、耳で囁いて答える。
「そうであってほしいところだな、っと」
戯れる間にライルに出来た隙に、ニールはライルの腰に手を回すと、勢いをつけて体を入れ替えた。ライルが下に、ニールが上に。
「ちょ、何すんだよ、兄さん」
「今まで俺が下だったんだから今度はお前が下だろ?」
「慣れてないくせに」
「そりゃ、お前ほどはな」
微かに苦笑したのをライルに見咎められた。
「俺の素晴らしき女性遍歴に嫉妬してるわけ?」
「馬鹿言うな」
「じゃあおとなしく抱かれろよ」
「なっ……」
再びライルに転がされる。しかし形勢逆転とはいかず、二人揃ってベッドの上に転がった。スプリングが軋んで音を立てる。
「おいおい、おにーさまに何してんの?」
「エロいこと」
突然、自身を撫でられてニールの体が跳ねた。
「ぁ、ちょ、いきなり触るな」
反撃とばかりにライルのそれを握り返すと、どくんと脈打って反応を返してくる。
「あのさ、兄さん」
「なんだ」
「お願いがあるんだけど」
嫌な予感。だが「兄」という肩書きの手前、そうやすやすと引き下がるわけにもいかない。ニールは悠々と頷いてみせた。
「口で、して?」
「……何口走ってんだ、お前」
ニールが肯定するのを待たず、ライルはもぞもぞと体を動かし始めた。そうして、ライルの頭がニールの足の方に、ニールの頭がライルの足の方にある体勢になった。
「いいだろ?」
「……お前の頼みは断れないってことくらい知ってるだろ」
「知ってる。兄さんは人が良すぎる」
「どーも」
とはいえ、目の前にあるのは紛れもない男の象徴。自分にも同じものがついているとはいえ、勃ち上がったグロテスクなそれを口に含むのには抵抗がある。ライルはよくこんなものをいつも、と考えて、自分で考えた内容に顔が熱くなった。いつも扱かれて舐められて、啼いて喘ぐ。自分の痴態を想像するだけで顔から火が出そうだ。じわり、と腰に熱が集まる。
「兄さん」
「あ……」
ライルが口を開いた。熱い息がニール自身にかかり、体をぴくりと震わせた。
「何考えた? ここ、大きくなった」
笑いながらライルが言う。
「な、何だっていいだろ。それより」
「早くしてほしいんだろ」
ライルは言うなり、ニールの先端にちゅ、と口付けた。体勢が体勢だから、何をされているのかを見ることはできない。音と――あまりに直接的な感触。
「ひ、あ……っ」
ぬるりとした粘膜に敏感な自身が包まれる。括れにねっとりと舌が絡み付く。幹を擦られる。ぞわぞわと、快楽が一気に背筋を走っていく。
しかし、次の瞬間にはひんやりとした外気に晒されていた。
「兄さん、口、空いてるみたいだ」
「わ、かってる……んっ……」
言い終える前に、再度の柔かな感触に意識が飛びそうになる。代わりにライルの腰を引き寄せ、ライルの欲望に手を這わせた。鈴口をちろちろと舐める。苦い。しかしどくりと分かりやすく反応したのに気を良くして、ニールは幹を舐めあげた。裏筋を辿るとびくびくと震える。
「む、ん……っ、あ……ん……」
ライルの大きなそれを精一杯頬張ると息が苦しい。声を出すことも出来なくて、下から湧き上がる快楽を逃がすことも出来ない。生理的な涙が溢れてはぽろぽろと流れていく。
「あ、あぁっ……っ」
突然、びりびりする程の快感。思わずライル自身から口を離してしまった。先端を強く吸われたのだ。
「ひ、ぁ、ライル……っ」
ニールが名前を呼んでもライルの攻めは止まらない。鈴口を押しつぶすように刺激され、袋をやわやわと揉まれると耐えられない疼きに自然、腰が揺れ始める。ライルに腰を押しつけてしまう。
「ふ、ぁ……は、ぁあ……ん……」
嬌声が出るのを止められない。そのような状態で、ライルのそれに口で奉仕することができるわけがない。せめて、と懸命に舌を伸ばし、手で刺激する。それでもむくむくとライル自身が育っていく。
「ら、いる、やめ……!」
仕上げ、とばかりに先端に舌先をねじ込まれ、袋を強く揉みしだかれた。
「い、ぁ……っ、あぁっ!」
「くっ……」
ライルの口内にどくどくと欲望を吐き出した。ニールの頭は真っ白になると同時に、顔に熱いものがかかるのを感じた。
「な……」
「やっぱり兄さんはまだまだだな」
ライルの白濁がぱたぱたとニールの顔に零れる。指で拭いとったものの正体に、ニールは呆然とした。
「で」
ライルが悠然と身を起こす。悪戯っ子めいたライルの表情にぞくりとした。
「未熟な兄さんは今日も抱かれてもらうってことで」
にやり、と笑った表情に、ニールは諦めて長い息を吐いた。



「これからが本番だよな?」
「勿論」







やまもおちもいみもなく終わります。6月9日更新なのでアレを書きたかっただけです…



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