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「わ〜!ユキちゃんと会うのも何日ぶりだろ〜」
「確か二週間ぐらい会ってなかったな。いやー、フェリシアーノくんが元気そうで何よりだよ!」
フェリシアーノとユキは、彼の家のリビングで彼が出してくれた紅茶や菓子を美味しくいただきながら、意気揚々と会話をはずませる。
何と言ったって、数週間ぶりの再会なのだ。会話がはずむのも当たり前である。
ちなみに彼の話によると、この家は別荘みたいなものだとか。
……この金持ちめっ!羨ましいとか思ってないからなっ!
「フェリシアーノくんが全然店に来てくれなかったから、ユキちゃん落ち込んじゃったぞ!」
ユキは不貞腐れたように言いながら、机をはさんだ向かい側に座っているフェリシアーノの頬をつつく。
「ごめんね〜!俺、最近ちょっと仕事忙しくて」
「ほほう、仕事か!なら許してやろう!」
「ユキちゃん優しい!」
「ははは、それほどでもあるよ!」
ユキが笑いながらそう言うと、フェリシアーノがつられて笑う。
フェリシアーノは、ユキがまだジェシカの家で世話になり始めた頃、そして、まだ花屋ができたばかりの頃に出会った。
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