「きゃーっまこくんくすぐったいよ」
「はは。もう少し我慢して」
なんだ。こいつ等は。俺の女なのになんで他の男とのじゃれあいを見せつけられないといけないんだ。そもそも髪にゴミがついたからとってやるってどんなだよ。それぐらい俺に頼めよな。気分悪ぃ。
「凛?」
「んだよ」
「眉間に皺が寄ってるよー。どうかした?」
「どうかした、・・だと?」
ああ。ほんと無自覚ほどたちが悪いものはないと思う。気づけよな、馬鹿。
「わっ!」
凛に手を引っ張られて、慌てて転びそうになってしまった。腕を掴んだ凛はずんずんとひと気がない場所へと歩いていく。壁へ追いやられてしまい逃げ場がない状態の中、
「凛・・!?ん、っ・・」
凛は噛み付くようなキスをしてきた。何度も、何度も。唇が切れちゃうんじゃないかってぐらい。舌をいれられて、絡めとられた。熱い。溶けちゃいそう。私は身体中の力が抜ける感覚に襲われながら必死に凛の服を、ぎゅっと握っていた。ようやく唇が離される。息を荒くさせ、余裕がない凛の瞳と交わる。それになぜかドキっとして。
「お前は俺のモンだろ!?」
「?どうしたの急に」
「クソッ!なのに簡単に真琴に触らせやがって・・スゲームカつく」
「・・凛」
「あ?なんだよ」
「もしかしなくても、まこくんにヤキモチ?」
「・・っ!」
真っ赤な顔をする凛に嬉しい気持ちが膨れ上がって、自然と顔が緩んでしまった。えへへ。凛、大好き。さて、
この気持ちをどうやって表現しましょうか。
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