わたしはいま欲情ばっかだ。もちろんジャーファルに。ジャーファルを見ているだけでいろんなことを考えてしまう。わたしはどうかしてしまったんだろうか。とうとう我慢できなくなってしまったわたしはジャーファルを人気がない場所へと誘う。相談があるからと、なにかと怪しまれない理由をつけて。なにも知らないジャーファルは来てくれた。
だって、彼は優しいから。
「…っはあ、名前…やめ、っ」 「どうして?気持ちよくない?」 「そう、じゃ、なくて…」
上下に扱く。
「気持ちいい?ジャーファル」 「うあ、…あ、」
扱くスピードわあげればジャーファルは切ない声をあげる。かたさも一層増し、ぐちゅ、と溢れた精液が厭らしく響く。
「も、っでる…!」 「きゃ…!」
びくん、と大きく反応したかと思えば手のなかにジャーファルのが吐きだされた。どろりと手をつたい床を汚していく。
「いっぱいでたね」 「はあ、…は、名前…あなたというひとは…こんな、とこ、で…」 「ジャーファルだって興奮してたくせに」
妖しく、艶めかしい笑みで名前はジャーファルの精液をわざと音をたてるように舐めとった。
「汚いですよ!名前…っ」 「大丈夫よ。害はないから。」 「…ですが、安易に口にしていいものでは…っ」 「じゃあ、…最初から口にだせばよかったね」
耳元で囁き、耳朶を甘噛み。そうすればジャーファルはびく、と肩を揺らす。少し体が震えていて、名前は悪戯な笑みをジャーファルに向ける。
「…またしたくなった?」 「…っ!?」 「図星、だ」
今度はまんべんなく耳の中を舐めてやる。だんだんとかたさを取り戻してくるジャーファルのもの。熱く、先ほどよりもおっきかった。
「名前…っ」 「だしたい?でもまだだーめ」 「あ、あぁ…っ…!」
ぐり、と先っぽを指先で弄る。溢れ出るさきばしりの液体は限界を意味していた。
「イッたら許さないから」
それが手に取るようにわかる名前は扱く手を止めた。少し間をあけて扱く手を再会させまた止める。その繰り返し。可哀想だけど苛めるのがやめられない。ジャーファルの声、表情。ずっと聞いていたいし見ていたい。 …相当やばい、な。わたし。 まあこれ以上はさすがに可哀想か。
「じゃあそろそろ…」
力をこめようとしたとき。ジャーファルの手がかさなる。
「ジャーファル?」 「イかせてくれなくて結構です。名前のナカでイきますから」
「は…?」 「わたしばかりが気持ちよくなっては不公平です」 「ちょ、…わたしはいい、っ」
ジャーファルに押さえつけられる。そしてそのまま口付け。ちゅ、と舌を絡めとられ唾液と混ざりあう。
「ん、う…」
呼吸が上手くできない。されるほうってこんなに息が辛くなるものなの? ジャーファルの胸を力強く叩く。がびくともしない。やっと解放されたときにはジャーファルのキスに酔いしれていた。とろん、とした瞳をむけ力がはいらないわたしにジャーファルは口端を吊り上げて笑った。
「今度は名前の番です」
覚悟してくださいね。ジャーファルはそう言い笑ったのだ。普段の優しい彼とは思えない黒い笑顔で。
もうこどもじゃいられない
戻る
|