ジュビリイベリー


マスターはアホだ。
マスターっていうのはごはんをくれる人間。チモシーはアメリカ産が好きなのに北海道のを混ぜたりする。アホだ。
今日もありがとうね、ましゅたーは、りんりんがだいしゅきでしゅ！りんりんもねる？ねるねる？
とか毎晩うるさい。寝るよ。本来は夜行性なのに合わせてやってる。
朝はやっぱり眠い。けどおなかがすく。マスターが起きてこないから暴れてやる。やっとごはん。あ、北海道のチモシー。アホだ。にんじんとかもあるから許す。
マスターは結構ずっとそこにいる。うとうとして目が覚めると、マスターは真剣そうに何かやっている。あれ、おっきしたの？と撫でてくる。もっと。やめるな。アホ。
マスターの食事どきは、たまたまぺこぺこ。だからチモシーを食べる。マスターは何か嬉しそうだ。アホだ。
いなくなる日は、お留守番よろしくねって朝からごはんが多め。
でも、さあ。
ごほうびのイチゴとかナツメの方がおいしい。
そういうのを置いていけばいいのに。アホか。アホだな。
しょうがないから待ってやる。
ただいま、って遅いよ。アホが。
はやくイチゴ！ナツメ！ましゅたー！
あむあむ。夢中。にこにこされるけど。
本当に、アホだ。幸せそうでうらやましい。




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