祝祭


きょうも一日、ありがとう。大好きよ。
夜、ベッドに入るまえに必ず捧げることば。我が愛しのうさぎ、ホリンへと。
大好き、大好きですよ。私は、ホリンのことが大好きです。
ありがとうね。また明日ね。
眠りは小さな死だと、とある聖職者が言っていた。もしも寝ている間に召されたなら天使よどうかお迎えに、というマザーグースの一片もある。
だが私は絶対に生きて朝にたどりつかなければならない。
ホリンには私しかいないのだから。
一人ぐらし。これまでのようなこれからが、どうしたって最善なのだから、きっと変わりなく積み重なっていくだろう。
孤独だとは思わない。
それどころではない。
ホリンがいなかったころは、自分がふっと消えても何の問題もないと思っていた。
今はそうはいかない。
ホリンのいのちに対して全面的な責任があるから、私は今日も目覚めて、動いて、食べて、生きる。
昨日とまらなかった心臓が今日もおわりまでちゃんと続くように、そして明日も今日と大差なくあるよう、祈り、願い、努めつつ。
私の一日は、極端なところ、それがすべて。
だからホリンに伝える。
ありがとう。
今日も生きてくれて、いかしてくれて、ありがとう。
どうか最後まで、よろしくね。


今日の1日
150617 2057


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