△白河くんと誕生日
「あ、えーと、白河くん。お誕生日おめでとう……ございました」
「誕生日6日だけど。当日会ったのにスルーだったよな」
「わ、私の中ではまだ6日みたいなところあるといいますか」
「言い訳が苦しい」
「すみません」
「どうせ俺のことなんてどうでもいいんだろ」
「どうでもよくはないけど……」
「でも忘れてただろ。まあ所詮一年あるうちのただの平日だけど」
「い、いや〜さっき思い出したから!」
「……」
「てかなに、そんなかまってちゃんの女の子みたいな!かわいいけど!」
「死ねばいい」
「ごめん前言撤回。全然レベルが違った!かわいいの範疇超えてる!」
「できるだけ苦しんで死ね」
「し、白河くん、そんなに私にお祝いされたかったんだね……」
「そうは言ってないだろ」
「いや、言わせてみせる!今からでも祝わせてよ!」
「別にいい」
「えっ」
「なんだよ」
「急にあっさりしてるよね!さっきまでめっちゃ気にしてたのに」
「お前の慌てふためくアホ面が見れたからどうでもよくなった」
「待って、白河くん待って」
「そんなに待つほどの価値ないだろ」
「相変わらず辛辣!……じゃなくて、わたし祝うモードだよ!なんでもしてあげるよ!」
「なんでも?」
「あ、あれ、白河くん心なしか嬉しそうなんだけど!?お手柔らかにね!?」
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