初めてナマエと会ったとき?あの時から彼女は我々に寛容だったよ。ファウラー捜査官が右往左往してる横で真面目に報告用のメモを取り続けているのが面白かったなあ。

主に彼女が基地に出入りして監査をすることになって、誰かガードを付けなければならなくなったとき、私から名乗り出たんだ。皆意外そうにしていたな。でも、ちゃんと理に適っていたと思う。オプティマスは司令官で、拘束されるわけにはいかないし、他のメンバーと比べても代わりが立ちやすいのは私だったし。

それに、私ならセイバートロン星の歴史やトランスフォーマーの構造なんかについても情報提供ができたから、地球との関係を円滑にするためにも適任だったと自負している。

今じゃ良いパートナーだよ。

ナマエは今はああだけど、ホントは優しい人間なんだ。「こんなに救急車に乗ってる人間もそう居ない」なんて年相応な冗談も言ってたし。それによく、ファウラー捜査官に仕事を押し付けられて不貞腐れてた。

クリフの件があって、今は心を閉ざしてしまっている。残念ながら私もオプティマスも、彼女を慰められても励ますことまではできていないんだ。どうにも、そういうことが苦手で……。

もっとあっけらかんとした奴が居ればいいんだろうけど。