文章になれなかったメモたち
▼メロンソーダおいしい
舌が緑色になるのが楽しくて、えって舌をラチェットに見せたら、その舌をぱくっと食べられてしまった。こんなことするなんてラチェットも、まさか緑色の飲み物飲んでいないでしょうねって訊いたら、あんなものがなくてもお前にキスはできるんだよと強がっていた。
▼先生と結婚計画
先生と結婚するなら、先生とおそろいの色の、白いドレスを着たい。お父さんはきっと泣いてしまうな。だって先生はお父さんより年上だもんね。ハネムーンは何処がいいかな?ベタにハワイ?それとも、パリかな。きっとどこでも楽しいよ。新しいおうちを買って、私は先生の帰りを、編み物とか、料理をしながら待つんだよ。ドアが開いたら、飼っている猫よりも早く「お帰りなさいあなた」って言いたい。そういうの、夢みたいだよね。って言う私を先生がうんうん聞いているだけの夢を見た。
▼助手席は胃の中も同義
「オオカミとかライオンは、獲物をかわいいかわいいと思う心理で殺してしまうらしいけれど、トランスフォーマーはどんな気持ちなの?かわいすぎると、おなかの中に入れてしまいたいと思う?」「お前さんを、すきなときに入れられる救急車で良かったと思うよ。でなきゃ、そのオオカミとやらみたいに、頭から食べてしまったかもしれない」「恐ろしい軍医がここにいる」
▼たべちゃいたいくらい
ケガしたラチェットから、思わず一本だけ、どこかのネジを拝借してしまってから、ラチェットはなんだか調子が悪いのだけど、先生の一部だったこの小さな小さな金属をどうしても手放したくなくて飲み込んでしまった。胃の中の、ほんのわずかなつめたさや重みが、私の一部になった錯覚が嬉しい。ラチェット、もう自分で治してしまったから、今度またケガをしたら、ラチェットのどこかをちょうだいね。