■ ■ ■


 =3粒目 マーリン=

「チョコレートじゃなくて君の甘い感情を食べさせて欲しいな」
 甘い感情?どうやって? と考えている間に、彼は私に覆いかぶさっていた。
「っ……」
 部屋に響く音が、唇の柔らかさと弾力をいっそう感じさせる。触れたところから肌は熱を帯び、腰のあたりがどうしようもなくむずむずした。
「駄目だよ」マーリンは私の耳元で囁いた。「感情を情欲にしちゃあ……今日は甘いだけの感情が食べたい気分なんだ」
 君から手出ししないで、と触れるか触れないかのキスを繰り返す。恨めしそうに見上げる私に「だめだよ」とまた彼は囁いた。
「きみは僕に甘い気持ちを抱いたままでいて」

3粒目


 後日、貴方にお手紙が届きました。

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