あとがき


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『花よめ物語』をご拝読いただき、大変ありがとうございました。
一話一話が長いので読むのが大変だったと思います。本当に有難うございました!

最後の一文を『少女たち』としたのは、主人公だけでなくギネヴィアをはじめ大勢のキャラが浮かんでいたからです。
これで8作目の連載です。これまでも面倒な主人公が多かったですが、花よめ物語の主人公は『気が弱く臆病』な女の子…。そんな女の子が、理想の男性であるガウェインとどう恋に落ちるのか? 二人が惹かれていく過程には内面描写が欠かせませんでした。
それゆえ、「ガウェインはこんなキャラじゃない!」という意見があって当然です。ですが、この二人だからこそ物語が展開したと思います。
小さな絶望や不安を積み重ねながら、抗っていく過程で人は“大人”に成長すると私は思います。障害になるのは、家族だったり、好きな人だったり、自分だったり……。
成長するのは主人公だけではありません。ガウェインも自分をみつめなおし、ギネヴィアも自分の恋に終止符を打ちます(これは番外で)。

ほか7作品の主人公たちも、同じような過程を通り過ぎてきました。
皆さんはどうでしょう?
私なんてまだ大人になりきってないですが笑。

そして物語の最後まで不安を抱えている主人公ですが、逆に言えば、まだまだ成長する可能性を秘めています。
『花よめ物語2』(があったら)の構想では、
@アーサーを貶めようとしているモードレッドが主人公に近づく
A王と主人公を守りたいガウェインがモードレッドと直接対決
 …という、てんこ盛りな展開が待っています。さらに成長していく主人公が、一体どんなふうに二人の騎士と関わるのか。またガウェインとの恋の行方は…?

書くのは絶対しんどいけど、想像するのは楽しいなあ笑。需要がないから書かないけれど。
そんなこんなで、『花よめ物語』は終幕です。『花よめ』を楽しんでくださった皆さん、本当に有難うございました。感想が貰えたらすごく嬉しいです。
 ぜひまた、次回作で会いましょう!


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