偽りのカレンデュラ 



『かなえののろいなんかに……』

 機能していなかったはずの聴覚がなぜかコイケアツコのつぶやきを捕捉した直後、あたしは目を醒ました。

『カナエの呪い』

 それがなにを指すのかはわからない。

 悪夢がそうなのか。

 他になにかあるのか。

 でも、それどころじゃなかった。

 絶望だけだった。

 究極の絶望だけ。




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Nanase Nio




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