偽りのカレンデュラ 





 カレンデュラの死線館



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 あぁ、これだ。

 なんでこれを忘れるんだろう。

『カレンデュラの死線館しせんかん

 この、悪夢の基地局・・・の存在を。





来 瞳
Section 5
基 地キチ





 7時間をぐっすりと眠れ、携帯電話のアラーム機能に頼ることなく目を醒まし、多すぎず少なすぎずの朝食を摂ったあと、そこそこ冷えているミルクを飲みながら淡白な陽射しに覆われた庭面にわもに視線を落とす──春の朝のような、それぐらいに長閑のどかな頭の冴え。

 でも、具体的な行動へと移せるほどには脳内が回らず、惚けた口角を漫然と固めている──手持ち無沙汰を自覚する手前の、それぐらいに仄かな頭の怠け。

 デジタルでしかないこのトップページに視野が制圧された時のあたしの頭の中は、それぐらいに取り留めがなくなる。冴えているのに、回らない。

 しかも、この景色を、ここでの現象を、いや『死線館』というそもそもの存在を、暗褐色のエレベーター前に移動した瞬間にはすっぱりと忘れている。もちろん、本当に目の醒める朝も同様に。

 あたしには、ここにいる、この瞬間だけしか、死線館の存在を証明できない。

 忘れずにいよう、忘れずにいようとする毎回の決意が叶ったことは1度もない。だいいち、なぜ忘れてしまうんだろうと思った瞬間にはもう解決する気が失せている。黒地に羅列される錆びた色の文字、ネオンサインのような紅のリンク、痛いぐらいのサイレンスを、取り留めのない頭に漫然と補足していることしかあたしには方法がない。

 ひとつだけはっきりとしていることは、ここが悪夢への入口だということ。だから、最近は特に、トップページの頂に停滞している時間が長くなった。


同日 〜 2010/06/07[Mon]??:??
カレンデュラの死線館 - トップページ


 行く・・のがイヤ。

 いや、見るのがイヤ。

 いや、来るのがイヤ。

 だけど、どのみち来てしまう。見てしまい、そしていずれは行って・・・しまう。

 どのみち。

 どのみちなのだとすっかり諦めながらも、二の足を踏む。じっと停滞する。このまま朝がやってきて、ベッドの上で目醒めることを期待する。そして、その望みが叶えられたことは1度もない。1度も。

 どうしようどうしようとれている間にも、解決する気がぽろぽろと剥がれていく。だから、結局、画面をスクロールした。

 まずはいつものように、







 虚偽



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 トップページ、4つのリンクのうちの3つへと入ってみる。

『虚偽』

 相も変わらず登録はない。そのうち登録されることがあるんだろうか。それとも、あたしにしか登録できないんだろうか。

 わからない。わからないし、わかりたい気がぽろぽろと剥がれていく。

EN-KEY

 灯が点るのは『戻る』だけ。どこに意識を合わせても変化はない。それは、この死線館でただ1つの画像『Invisible』 にしても同様で、このバナーにどんな意味があるのかを知らしめるための機能がまるで果たされていない。

 わからない。わからないし、わかりたい気がぽろぽろと剥がれていく。

08/24

 意味不明の極み。パスワードの入力窓とエンターリンクだけしかない謎のページ。むろん、あたしはパスワードなんて知らない。試しに未入力でエンターをクリックしてみたが、ウンともスンとも言わなかった。

 わからない。わからないし、わかりたい気がぽろぽろと剥がれていく。

 結局、トップページへと戻った。

 残る1つに焦点を合わせる。

EN-OK』の文字が、ぽ、白色に点る。

 依然として頭は回らないなりに、予測される恐怖に意識が支配される。

 怖い。

 クリックしたくない。

 だって、この先には『戻る』がない。

 でも、クリックしなくては戻れない。

 現実のほうに戻れない。

 ジレンマ。

 ストレス。

 なにが「OK」だ。

 イヤだ。

 イヤだ。

 イヤだ。

 停滞も、選択も、実行も、どれもがイヤだ。もっと言えば、イヤだという気が、持った瞬間にぽろぽろと剥がれていくのがイヤ。理屈にならない、ただ気が滅入るだけの肉の塊となっていくのが、理屈もなくイヤ。そして、どれもこれもがイヤだという、幼児の地団駄みたいな狂おしさへと意識が転嫁され、その勢いで、結局、あたしはまたクリックしてしまった。







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 これも、いまだに更新された様子がない。完全に放置されているよう。過疎サイトの運営を諦めた、だけど閉鎖にも至れない、進退きわまった管理人の切ない思いが充満しているようにも見える。

 もちろん、錯覚に決まってる。

 よくある悲壮感なんて、きっと微塵もない。もはや錯覚に決まってる。どういう思惑があってこんなサイトを、こんな夢を立ちあげたのかと、ここの管理人・・・・・・に怒りすら感じる。

 というか、あたしはもう、ここが自分発信のサイト・・・・・・・・であるとは思っていない。潜在意識の見せる夢だという説は、とっくの昔に捨てた。これだけ毎晩毎晩、寸分と違わぬヴィジョンを見続ける心理学なんて存在しない。例えば、デジャヴが科学で説明可能となった現代社会であるのならば、該当しないものはすべて別の勢力・・・・に転嫁するのが精神的な安全策に決まってる。

 ここは、あたし発信・・・・・なんかじゃない。

 どういう勢力なのかは知らないし、解釈するのももうバカバカしいかぎりだけど、とまれかくまれ、すべてがここの管理人の悪趣味の為したワザに決まってる。悲壮感なんて、あってたまるか。

『行く』の前で、お約束のようにたたずむ。残念なことに、あたしに迫られた最優秀の選択肢はもう、たたずむことだけ。

 ひとつにひとつの選択肢。

 一者択一。

 一兎しか追えない。

 一石一鳥。

 いや、利益なんてこれっぽっちもない。

 生ぬるい不快な恐怖しかない。

 錆ついた不穏な恐怖しかない。

 閉鎖的で不毛な恐怖しかない。

 押したくない。

 行きたくない。

 来たくもない。

 こんな葛藤が、毎晩も続いている。

 たたずんでしまうのはお約束。

 交わしたくもなかったお約束。

 実体なきラビリンスなお約束。

 もう、ここから引き返せない。

 なにをしたからこうなった?

 痛いほどに白く輝く『行く』を凝視したまま、しばらく、原因を考えてみる。

 これもお約束。

 管理人の名前は、確か、カレンデュラ。性別は、確か、女だったっけ? 職業は、職業は、なんだっけ? 思い出せない。

 そいつの運営してるサイト『死線館』……死線・・館じゃなかった気がする……まぁいい、そのカレンデュラの死線館を、あたし、どうしたんだっけ?

 どこで知った?

 どこで出会った?

 で、どうしたんだっけ?

 どうしたから、こうなったんだっけ?

 こんな夢を見るようになったんだっけ?

 現実世界との互換性。

 なんだっけ?

 なにがリンクになってるんだっけ?

 と──その時、



きん せん っ て 



 頭の真ん中に、声が響いた。

 ハンドベルみたいな声。

 透明度の高い綺麗な声。

 涼やかな声。

 癒される声。

 誰?

 なに?

 確か、こんなこと、初めてのこと。

 確か、これまでは、なかったこと。

 今の、誰?

 今の、なに?

 今の、



別 名 が 神 秘 的 な ん だ よ ね 



 また、声。

 あ、そうだ。

 この声は。

 この声は。

 この声は。



 ……来瞳くるめ



 次の瞬間、まるでピントが合うようにすうっと意識が純白へと絞られ、結局、あたしは、またクリックしてしまった。



カ レ ン デ ュ ラ 







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