Vignette 

Category : I Think
Update : 2020/03/31[Tue]02:00



 というか。

 自粛の声が高まっているのにも関わらず暢気のんきに外出しては騒いでいる老人や若者たち、彼らに向け、テレビや Twitter などでしきりに注意喚起が為されているわけだが、ここでひとつ大きな疑問が。

 ああいう彼らって、そこまでテレビや Twitter を優先的に利用しているのだろうか? 真摯しんしに耳を傾けるべき媒体メディアとして認識しているのだろうか? 自身の生活の支保たり得る媒体として慣用しているのだろうか?

 流し見る程度の媒体かも知れない。あるいは、ヒマ潰し専用の媒体に過ぎないのかも知れない。

 確かに、テレビも Twitter も、利用の仕方によっては注意喚起や警鐘を経由せずに目的の娯楽へとたどり着くことができる。むしろ、そちらの手順のほうが山ほどある。で、気に入らなければチャンネルを閉じればいいのだし、ログアウトすればいい。イヤなら見るな──の道理に従って。

 彼らは、今回の災害に関して、そこまで情報を仕入れていないのかも知れない。もっと言えば、危機意識そのものさえも、モチベーションさえも、そこまで手に入れていないのかも知れない。わば「無知」ではなく「不知」の状態なのかも知れない。

 マスクやティッシュペーパーの買い占めの時がそんな印象だった。この時は年配者が多数だったので Twitter での呼びかけなど無意味だったが、観察していて思ったのは「テレビの優先順位、実はすごく下なんじゃない?」ということ。私の住まう東京都内に限った観察だが、コンビニや薬局に集う人たちから、本気でテレビを見ているような印象を受けなかった。自己に渦巻く不安のほうのモチベーションに忠実で、注意喚起に係るほうの利他的なモチベーションを感じなかった。

 今、若者たちはどうだろう?

 本当に、そこまで SNS を有効活用しているんだろうか。有効活用し、前のめりになって情報収入し、インフルエンサーと呼ばれる著名人の注意喚起に耳を傾けているんだろうか。

 疑問。

 仮に、もしもこの疑問が「正」とすれば、そんな彼らに向け、テレビや Twitter で警鐘を鳴らし、道徳を訴え、あるいは「無知」と嘆いたところで、そのメッセージは彼らの耳には届かない。そもそもそこまで優先的に利用していないのだから、果たして届くはずもない。響かず、刺さらない。

 直接、本人ひとりひとりに会って注意を促さなくては、まったく効果がないのかも知れない。

 考えすぎかしら。





    4    
 




Nanase Nio




×
テーマ「童貞○○責め」
BL小説コンテスト開催中!
- ナノ -