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Category : I Think
Update : 2015/07/27[Mon]16:00



 タイムリィな話題とは言いがたいが。

 学問的に、政治と経済が恐ろしく不得手(あるいは嫌い)な私なので、できるだけ時事ネタは書かないようにしている。が、仄かに思っていたことがあって、ちょっとだけ(本当にちょっとだけ)書いてみる。もちろん「一家言あり!」と威張るほどのクオリティではないので、別に読み流していただいても構わない。




 新国立競技場の建設費問題。白紙撤回というスタンスでの再スタートを切る運びとなった。まぁ、主たる問題点が天文学的な代物だっただけに、今となっては、今回の白紙撤回こそ望まれるべき妥結案だったと見たほうが良いのだろうか(そもそも最初からそんな妥結案にたどり着かない計画を練っておくに越したことはないのだが)。

 私が思うに。

 いわゆる「ザハ案」の引き渡しをもって日本の建設的な技術面を世界に見せつける必要はない。なぜなら、わざわざ見せつけなくても日本の建設技術が世界のトップクラスなのはすでに周知の事実。だから、そこはあえて「秘めるが花(または能ある鷹は爪を隠す)」のロジックで飄々と持て成していたほうが、建前としても極めて印象が良いはず。

 一方で「国際社会が思う日本の恥部」を考えてみると、恐らくは「お金の問題」──特に「借金問題」があげられるだろうな。それこそ、ギリシャの問題をとやかく言う立場にないほど、日本の借金問題は周知の事実。だから、できるかぎり自国の傷口を広げないような姿勢で国際イベントを盛りあげていたほうが、建前としても極めて印象が良いはず。

 今回のこの建設費問題を見ていて、私は「長所で短所をあぶり出すのってどうなの?」と思っていた次第。日本の地力ならば革新的な建設技術を世界に示すことは可能だろうが、そのせいで「あーあ、日本ってやっぱりお金にルーズな国でしたなぁ」という印象を持たれるのも、なんだかなぁ。

「五輪の意義」などという重たいテーマをあつかうつもりはない(ここのエッセーは広く浅くがモットー)。私が書きたいのはあくまでも「建前」の部分──「誰におもちを投げてお慶び申しあげる気?」の部分。

 今件で、日本はずいぶんな醜態を世界にさらしちゃったなぁ──って、中国や韓国を慶ばせちゃったな──って(皮肉)、しみじみと思っていた。

 だって、スカイツリーが4本ぶんの費用なんだってね。だったら、スカイツリーを4本追加して5本にして「五輪の塔」とかアピールしてたほうがよっぽど面白いでしょ。面白くないけど。

 1会場だけでコレだもん。下手したら、本番には歴史的な赤っ恥を抱えているかも知れない。で、その時には「お持て成し」なんてしている場合ではなく、これぞまさに「おもてなし」の状態に?

 ……さすがに笑えないよねぇ(滝川クリステルが)。





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Nanase Nio




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