はいめんざい(本番編) 鏡。 鏡。鏡。鏡。鏡。鏡。 どこに視線を逸らせようと、自分が見つめ返す。 「い、やッ!いやだ、ジェイド…ッ!」 ルークが首を振ると、鏡に映るルークも首を振る。 頬を染め、快楽を瞳に滲ませたその表情に、ルークは視線を逸らすが、どこを見ようと悦楽に染まった顔があるのだ。 羞恥のあまり、俯こうとしたルークの顎を取り、ジェイドは正面に向かわせる。 「何が嫌なんです? ほら、こんなにイイ表情なんですよ?」 言いながら、ジェイドは脚の間に座らせたルークの、脚を大きく広げられて、無防備に晒される後ろに咥え込ませた、尻尾の付いたバイブを前後させる。 (illustrated by フォルカさん) 「あァっ!や…ぁッ、ァんっ、あ…ッ、ジェ…ド…ッ!」 ルークが甲高い声を上げると、ジェイドはバイブから手を離し、尻尾の房で、涙を流しているルーク自身を撫でる。 「ふ…っ、は、ぁ…っ」 裏筋をなぞり、括れを擽り、尿道口を執拗に撫で回す。 「あ、あ…っ、ん…は、」 ひくひくと内股が震え、いつの間にか目を伏せたルークが快楽に浸っていることを肩越しに見て取り、確信したジェイドは、ピタリと手を止めた。 「っ、やァ…っ、ジェイド…っ!」 「続けて欲しいですか?」 コクコクとルークが頷くと、ジェイドはにやりと笑った。 「では、正直に答えてください。 その首元の絆創膏は何ですか?」 ルークが逆らえないよう、亀頭を尻尾でくるりと撫でる。 「ふァっ!あ…これは、森で、虫に刺されて…」 「ほう?」 虫刺されに絆創膏とは、変わってますねぇ。 ジェイドがそう言おうとした時に、ルークは再び口を開いた。 「掻き毟ってたら、血が出て…ティアが、痒み止め塗って、また掻き毟らないように、って…」 「………………」 はぁ〜、とジェイドは大きく溜め息を吐いて、目の前のルークの肩に、額を押し当てた。 「じ、ジェイド……?」 「――いえ、気にしないで下さい…」 頭にクエスチョンを浮かべているルークに、ジェイドは言い、ついでに触れてもいないのに、赤く尖る胸を親指で押し潰した。 「アぁっ!」 そして、早く達してしまえとばかり、ルーク自身を擦りあげる。 「あッ、い…ァッ、んっ、んぅっ、…っク、イク、イっちゃ…ッァあ!!」 びくん!と背が反り、足先がシーツを蹴る。 白濁を吐き出しながら、後口はバイブをひくひくと喰い締めている。 その、あられもない姿が余さず鏡に映っていて、ジェイドはじっくりと眺める。 そして、あることに気付き、ルークの頬に触れ、顔を上げさせる。 「ほら、ルーク、見なさい? 鏡まで、貴方の精液が飛んでますよ? よほど気持ち良かったんですねぇ」 「やッ、だァ…」 ルークは、恥ずかしげにふるふると首を振り、ジェイドの手から逃げ出そうとする。 「残念ですが、ルーク。 私が、まだなんですよねぇ」 はっ、とルークがジェイドを振り仰ぐと、ジェイドはにこりと笑った。 バイブに手を伸ばし、ジェイドはルークの奥を捏ね回す。 「まぁ…、ルークが私より、このバイブの方が好きだと言うのでしたら、諦めますが」 「ふ…ッ、んんっ、んァッ、」 イったばかりの身体が、ビクビクと震える。 「どちらがイイですか? バイブと、私と」 「ジェ…ド…ッ、ジェイドのが、い…ィ、から…ァッ!」 ルークは頭を、後ろにいるジェイドの肩口に擦り付けた。 「ふふ、では、ご要望にお応えしましょうか」 ジェイドは、ズボンをずらし、既にいきり立っている自身を、引っ張り出す。 ルークの中を占拠していたバイブを引き抜き、熱く溶けている胎内へ一息に突き入れた。 「ふァッ、んぁアぁアッ!!」 「おや?今、入れただけでイキました?」 びくっ、とルークの身体が強張り、後口のジェイドを締め付ける。 屹立からは、トロトロと白濁が溢れていた。 「や…ッ、あぁ…、ん…」 「誰が休んで良いなんて言いました?」 「あぁァッ!ぁンっ、あンッ、アッ、や…ッ!」 未だヒクヒクと震えている肉壁を、ジェイドは遠慮無しに擦り、突き上げた。 「ぃやッ、ぉく…っ、イヤぁっ!」 「奥は嫌なんですか? では、此処は?」 ジェイドは角度を変え、一点を狙って腰を揺らした。 「ぃ、あァぁッ!あッ、あァッ、そこッ、だめ…ッ、ダメ…ぇッ!!」 前立腺を刺激されて、ルークはいやいやと首を振るが、ジェイドは動きを止めない。 「此処も駄目?ですが、こちらは…」 ジェイドは、白濁をダラダラと漏らし続けるルーク自身を、グッと握った。 「ひぁァッ!!」 「大喜びしているようですが」 そのまま、グチャグチャと音を立てて、手を上下させると、ジェイド自身がぎゅうっと引き絞られた。 「っく…、気持ち、良いんですね?」 その狭くなった腸内を、ジェイドはゴリゴリと強引に行き来する。 「それに、ほら…。 とても美味しそうな表情をしている…」 目を閉じて、快楽に酔っていたルークを促して、鏡に目をやらせる。 虚像のルークと、現実のルークの目が合った瞬間、後口はまた、ジェイドを締め付けた。 真っ赤に紅潮した頬、快楽に溺れて潤んだ瞳、浅く息を継ぐ唇は閉じられず、唾液が一筋、顎まで伝っている。 その、淫蕩な表情。 「っ!?ヤ…ッ、やだッ!」 「それに、ほら。 後ろの小さなお口も、あんなに嬉しそうに私のを咥え込んで…」 ジェイドは見せ付けるように、ゆっくりとルークの中から引き出して見せ、またルークの中に入り込む。 「やだ、やだやだ…ァっ!!」 「そう言いながら、とても感じているでしょう? また、締め付けられましたよ?」 ジェイドは言って、ルークの赤く染まった頬に、軽く噛みついた。 そうして、ジェイド自身に吸い付くような蕾を、強く蹂躙し始める。 前立腺を突き上げ、奥を何度も貫くと、ルークの身体がガクガクと震える。 「ぁああァッ!あゥっ、んァッ、アッ、あァッ、ダメっ!ィ…ッ、イク…っ、も…ッ、また、イっちゃ…ぅっ!!」 「…ッ、私も、そろそろ、限界なので…、一緒に、イキましょうか…っ」 ジェイドは更に、激しく突き上げ、ルークを揺さぶる。 身を捩らせながら、ルークも腰を前後させる。 「んァッ、もぅッ、も…ッ、イクっ、キちゃ…っ! ダメっ、だめ…ッ、ぃあアぁぁアッ!!」 「くぅ…っ!」 ルークは再び鏡を白く汚し、ジェイドはルークの蕾に白い蜜を含ませた。 「私も、まだまだですねぇ…」 気絶するように眠りに落ちたルークを抱き締め、溜め息を吐くジェイドが、居たとか居なかったとか…。 追記 元ネタイラストを、挿し絵として掲載の許可を頂きました フォルカさん、ありがとうございますm(__)m back |