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可憐で憐れな籠の鳥
ただひとつの優しさにすがる
きみとふたりなら永遠なんて必要なかった
やさしい楽園のちいさなひずみ
同じ花はどこにもないの
眼をつむればひろがる暗やみがわたしをつつんで
例えばそんな去り際の左手
君の愛と僕のそれとの不統合性について
君がわからなくて僕がわかりたくないこと
暗い海に飲みこまれる前に
ひとりで生きるかふたりで死ぬか
暗い真昼に似合いの二人
蜜から出た錆
闇の淵より空を眺めて
そうして絶えゆく
心臓が燃えている
嘘だらけの小指
*
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- ナノ -