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こうしてクウがここ俺の家にいるわけだけど。
俺がまず頼んだのは、フツーの格好に着替えてくれって事だった。
「なんで?コレって正式なうちとこの格好だけど?」
「正式でもそうじゃなくてもここでは非常識だから」
「へんなのーだって、こういうカッコのオンナノコここにもいるじゃん?」
「・・・ってか、オンナノコならね」
「じゃいいじゃん?」
「ってか、クウはオンナノコなのか?」
「え?何いってんの?どこからみてもオトコだろ?」
・・・・・はぁ。。。
やっぱりコイツとは話がかみ合わない。
とりあえず、俺の着古しの服でも着てもらおうと出して来た。
「えーこんなの着るの?ってかこんなのうちのとこじゃ、使用人しか着ない」
すいませんね、ソレ俺の服なんですけど。
しかもこの前まで来ていたやつですが・・・。
使用人の服ですか?はいそうですか・・・。
俺は顔がひくひくしてくるのがわかった。
とりあえず、フツーの服にさせてから、俺はコイツとやっと向かい合って座った。
「ねーねー。会社行かないの?」
「もういいよ。今日は休暇とった。」
「ふーん」
「ってか、お前、一体誰なんだ?とりあえず人目に付くから部屋に入れたし服が目障りだから、着替えてもらったけど・・・」
そこまでしてやる必要もないかもだけど、俺ってお人よしかもと思いながら言った。
「だーかーらー俺はクウだって。」
「それは聞いた。だから、どちらさまのクウさんか?って聞いてるんだよ?」
「・・・・ふーん?ねぇ。ヒトに聞く前にさあ、まず自分から名乗るのが礼儀ジャン?」
・・・・コイツはっとムカっと来たけど、それも一理はあることはあるから、仕方なく言った。
でも、全く、人んちに押しかけといてまずお前が名乗れ・・はないよなあ・・・。
はぁ・・・とため息をついた。
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