Qoo | ナノ
5
*← →#


………
……




こうしてクウがここ俺の家にいるわけだけど。

俺がまず頼んだのは、フツーの格好に着替えてくれって事だった。

「なんで?コレって正式なうちとこの格好だけど?」

「正式でもそうじゃなくてもここでは非常識だから」

「へんなのーだって、こういうカッコのオンナノコここにもいるじゃん?」

「・・・ってか、オンナノコならね」

「じゃいいじゃん?」

「ってか、クウはオンナノコなのか?」

「え?何いってんの?どこからみてもオトコだろ?」


・・・・・はぁ。。。

やっぱりコイツとは話がかみ合わない。

とりあえず、俺の着古しの服でも着てもらおうと出して来た。


「えーこんなの着るの?ってかこんなのうちのとこじゃ、使用人しか着ない」

すいませんね、ソレ俺の服なんですけど。

しかもこの前まで来ていたやつですが・・・。

使用人の服ですか?はいそうですか・・・。

俺は顔がひくひくしてくるのがわかった。

とりあえず、フツーの服にさせてから、俺はコイツとやっと向かい合って座った。

「ねーねー。会社行かないの?」

「もういいよ。今日は休暇とった。」

「ふーん」

「ってか、お前、一体誰なんだ?とりあえず人目に付くから部屋に入れたし服が目障りだから、着替えてもらったけど・・・」

そこまでしてやる必要もないかもだけど、俺ってお人よしかもと思いながら言った。

「だーかーらー俺はクウだって。」

「それは聞いた。だから、どちらさまのクウさんか?って聞いてるんだよ?」

「・・・・ふーん?ねぇ。ヒトに聞く前にさあ、まず自分から名乗るのが礼儀ジャン?」

・・・・コイツはっとムカっと来たけど、それも一理はあることはあるから、仕方なく言った。

でも、全く、人んちに押しかけといてまずお前が名乗れ・・はないよなあ・・・。

はぁ・・・とため息をついた。


.


*← →#
5/34

page:

Page listへ戻る


×
- ナノ -