「精気って・・・なんだよ?」
俺は思わず聞いてみた。
「だから、俺のごはん。」
「ごはん?」
ちょ……俺はこいつの「ごはん」?
「うん。こうやってね。キスすると。精気もらえてね、それが俺らのエネルギーの元なんだよ」
――…何?
「え、じゃ、じゃあ、普通の食べ物は・・食べないの?」
「普通の食べ物じゃん」
「だから・・・野菜とか肉とか・・」
「え。それはおやつじゃん」
「おやつ?え、じゃあじゃあ・・メインは」
「明人〜♪」
ちょ・・・と!!!
そう言ってクウは俺を再び押し倒して、そのまま、また唇に深くキスをされた。
「おいしい〜。周波数あってるとほんとにおいしいんだ」
………
………
こうして、俺は、クウのごはんにされてしまったわけだ。
聞けば、かぐや姫じゃなくって"カグ"っていうクウの星の人は、実はこの地球へ飛ばされたらしい。
それも、何かやらかして。
その罪の償いっていうか、刑の内容は。この地球でこんなにおいしそうな"食事"があっても、
食べられない事。
そりゃつらい。だからクウは泣いてたのかよ・・・。
ってかかぐや姫って・・・罪人・・・???
夢ぶち壊し……。
それから、クウと俺は、その4つの宝じゃなくって、4つの部品を探す事にした。
それまで帰れないクウは俺の所に居候させている・・・。
それで、クウは、毎度毎度、"ごはん"と言って俺にキスをする。それが所かまわずされる。
これでは、俺とクウがまるで、○モカップルみたいじゃないか。
というか・・・もう周りではそう見られているに違いないよ・・・。
毎度これでは堪らない。早くみつけないといけないんだけれども、何処でどうやって・・・。
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