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そこに現れたのは・・・
凄く大きな映画とかマンガとかでしか見たことのない、こってこての正真正銘な、『UFO』だった。

「ってか・・・・」

部屋壊れた・・・ってか。部屋だけじゃなくって俺が住んでるアパート全壊。。

「ちょーーー。どうすんだよ?コレっ。ってか他に住んでる人ヤバイだろ!!!」

いや、マジでコレ、みんな逝ってるよ。。。

どうすんだよ。。。こんな、明日のニューストップ飾っちゃうじゃん。

しかもこんな目立つUFO!!!!

もうね、もう俺、明日から時の人だよ・・・。いや、今日の昼のニュースのトップにあがりそうだ・・・。

見るとクウはにこにこと笑ってる。

「ちょっと、クウ、笑ってる場合じゃないよ?」
「なんで?これカッコいいデショ?最新デザインなんだよ?」
「はぁ?」

何処どう最新なんだか?俺には良く映画とかで見るUFOにしか見えない。

「何?かっこよく見えないの?明人は?」

「そういう問題じゃないよ?どうするんだよ?この状態!!」

「えええ?」

クウは物凄くビックリして言った。

「こんなん、戻せばいいじゃん・・・」

「戻すって・・・」

「う〜?ん?」

クウはポケットからボールペンを取り出した。
何処をどうみても銀色をしたノック式ボールペン・・・
頭をカチッと押してボールペンの芯がでて紙とかに書くアレ。

でもそれは、ボールペンではなく・・・・。

「こーやって」

クウはボールペンの芯を出すのと同じように、その頭を親指でカチッと押した。

すると目の前の瓦礫と化したアパートとその上のUFOはまるで、映画の逆回しのように、するすると。。。
元に戻って行った・・・。

「・・・はあああ?????」

ナニ?コレなに?ナニが起きたんだよ?


もうね・・・。わけわかんないよ?


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