ガチャッ

「あ、ロイド。おかえりなさ…」

支援課のビルへ戻ると昼食の当番だったエリィが声をかける。が、それには目もくれずものすごい勢いでロイドは階段をかけ上がっていく。

「ちょっとロイド!?……どうしたのかしら一体」

「どうやらランディさんのせいで育った胸をイリアさんにひたすら揉まれて散々な思いをしたようです…」

「ティオちゃん…」

慌てて声をかけるがロイドはさっさと二階に行ってしまった。
心配そうに二階を見上げるエリィの横にひょこりと現れたティオがロイドの感情から読み取った内容をエリィに告げた。

「…御愁傷様です、ランディさん」

そんなことは全く思っていないがティオは二階を見上げながら手を合わせていた。





バンッ

「ランディッ!!」

二階に上がったロイドは自分の部屋を通りすぎノックもせず激しくランディの部屋のドアを開けた。

「ど、どうした?ロイド。そんな勢いで突然」

ソファでホットショットを読みながら寛いでいたランディは勿論吃驚としている。

「……ィの」

「ん…?」

俯きながら身体をめいいっぱい震わせ何かを呟くロイドにうまく聞き取れなかったランディはホットショットをテーブルに置き、ロイドに近づく。

「ランディの…バカァァァァァ!!」

「グフゥアァァッ!!」


ロイドの叫びとともに渾身のアッパーがランディにクリーンヒットした。

あまりの衝撃にランディはひっくり返り気絶したがそんなことには目もくれずロイドはランディの部屋を出ていったのだった…。












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