こねた
文次郎と仙蔵
「好きだ!仙蔵!俺と付き合ってくれ!」
「いいぞ。いいが、…お前は私を幸せに出来るのか?」
「幸せに出来るかはわからないが、…努力はする!…他になんか付き合う前に言っとく事、あるか?」
「幸せにしなかったら殺す」
「おう、わかった!」
(こんな事を言って私を嫌わないのは、きっと、後にも先にもお前だけ、なのだろうな。…文次郎)
文次郎と仙蔵
「愛して欲しい」
「は?」
「と、私が言ったら一体、何人の人が愛してくれるだろうな」
「さぁな。…まぁ、大体の奴は愛してくれるんじゃねェか?お前は綺麗だし」
「なら、…」
「なら、…なんだよ」
「なんでも、ない」
(お前も愛してくれるのか?なんて聞ける訳がない)
(文次郎と)仙蔵
※死ねた
「はじめまして」があるのだから「さようなら」があることぐらい、ちゃんとわかっていた。
ちゃんとわかっていたのに、お前との「さようなら」が凄く辛くて悲しくて寂しいんだ。
なぁ、お願い。
お願いだ文次郎。
お願いだから「さようなら」なんて言わないで。
私を置いてどっか行っちゃわないで。
ずっと一緒に居て。
私を抱きしめて愛してるって囁いてて。
お願い。
お願いお願い。
…なんて、もうこの世にいない文次郎に願うだけ、無駄なんだよな。
( 永遠に「さようなら」。私の愛する人 )
尾浜と久々知
「勘ちゃんってさ、本当に天然だよね」
「え?…あぁ、まぁ、養殖じゃないからな」
(否、そう言う意味じゃないんだけど)
仙蔵と綾部
「礼を言う、…有り難う」
「そんな、お礼だなんて」
「どう致しまして」
「え?」
「有り難うと言われたら、どう致しましてと返すのだぞ、喜八郎」
「…どう致しまして」
prev /
next