「プレゼント」−6P
「やめ…っ」
コードを腕に食い込ませ半裸で髪を乱し悶えて悲鳴を上げ、見開いた瞳で胸を食む僕を見下ろす
その乱れた顔に惹かれて這い上がり、近すぎる距離で視線を合わせる
「…お前が僕をこうさせたんだ」
「ハッ…ぁ、」
ズキズキと鈍く脈打つ杭をまだ柔らかい股の内に押し当てると、感通した竜崎は割れた唇の間から拒絶の夾雑した声を発した
僕は震える唇を優しく舐めてあやし、両手を仰け反った背に回してそのまま尻に向かって下らせた
激しく絡みつく舌に喘いで竜崎が絞るように何か言葉にしようとするが、構わずに腰を通り過ぎた指先をジーンズの中に忍ばせ柔らかい尻の割れ目に挿し入れる
「アァッ…!」
びくんと体を撓(シナ)らせ、見たこともない表情で拘束された両手で宙を掴む
僕は右手を更に奥へ伸ばしてすぐ傍に迫った秘部を探りながら、左手で竜崎のジーンズの前ボタンを弾きジッパーを降ろした
絡めた舌を解くと、その顔から血の気が引き、強張った表情で僕を見た
「…大丈夫 怖くないよ」
僕は手を止め、それまでと違って一転し、恋人のような甘い声で竜崎を慰めた
「愛してるんだ竜崎…ひとつになろう」
「い、いやです」
竜崎は腹に受けた打撃からやや回復し、生気の戻った目で僕を捕らえた
「絶対に気持ちよくさせるから」
「やめてください、私に向かって言う言葉ではありません、や、夜神君!!」
懇願するような視線から目を伏せて体重の全てを竜崎に預ける
左手で優しく腰を抱き、忍ばせた右手の指先が隠れた秘部を掠めた
「見つけた…ここだ」
僕は独り言のように呟き、自分の体の重みで竜崎の体を押さえ込み、左手でジーンズを下着ごと足首まで一気に引き摺り下ろした
「お願いです、馬鹿なことはやめなさい!!」
もはや聞こえなかった
初めて目の前に晒された、切に望み続けたその体に僕は息を呑んだ
全てが自分と同じ造りの竜崎の体に僕は激しく興奮し、渇望し、我を忘れた
眩暈がする程の衝動
この体に僕を刻むのだ
僕の滾(タギ)る全てを知らしめる
有無を言わさず突き立てた膝を両腿の間に割って入れ、両手でしなやかな尻肌を左右に押し広げて乱暴に柔らかいその部分に人差し指を宛がう
「アァ!」
ツプリ、と指先を挿入すると竜崎は僕の耳元で処女のような悲鳴を上げた
指先で内部を押し広げるように弄る
「や、め」
「痛い?」
自分でも驚くほど冷淡に耳元で呟く
体の中に入ってきた異物を拒んで竜崎の体は小刻みに震えた
竜崎が苦痛に息を荒げて吐き出そうとする指を僕は更に奥へと捩じ込む
「あぅ!」
耳元でそんな声で鳴かれると堪らなくなる
竜崎の呼吸に吊られて僕の息も荒くなる
付け根まで飲み込まれた指で竜崎の中の熱を感じる
その熱く柔らかい感触の肉は少し指を動かすだけで敏感に反応し、きついくらいに僕の指を締め付けた
「ちょっと…動かすよ」
「ヒァッ…アッ、!」
指をゆっくり上下させて先端で内壁を掻いてやると、竜崎は体を痙攣させ信じられない声を上げた
何て声を上げるんだ
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