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説明事項

 今作は『翼のサクリファイス』シリーズの最終章となります。
 前作まで読んだけれど内容を忘れた方向けの簡単なあらすじが下記となります。前作まで読んでないけど読むよ!なチャレンジャー精神旺盛な方もどうぞ。

【これまでのあらすじ】
 孤児としてウォール・シーナ東の領地を治める貴族ゲデヒトニス家に仕えていたリーベ。しかし十二歳の時に遭遇した連続強姦殺人鬼《ストヘス区の悪魔》を射殺したことで当主に屋敷を追い出され訓練兵団へ。その際、リーベを救った兵士ナイル・ドークによって苗字のファルケが与えられる。
 訓練兵団を十六番で卒業後、リーベは調査兵団へ入団。ゲデヒトニス家で培った料理・掃除・洗濯の能力を活かしつつ、ミケ班にて戦闘技能の研鑽を積む。そんな中、847年にはキース教官の推薦により抜擢された炊事実習を通じてエレンたち104期訓練兵と知り合う。
 そして850年、超大型巨人の再来に端を発した諸々の事態を経て、中央の陰謀を探るべく訓練兵時代の成績とナイル師団長の推薦により憲兵団へ転属。そこで彼女の前に現れたのは中央憲兵、ケニー・アッカーマンだった。
 そしてケニーからリーベの母親に関する情報が明かされる。彼女は壁の外の住人であり、謎に満ちた古の血族である故に囚われ、とある人物の策により海を越えて壁の内側へやって来た存在だった(詳細は Extended Edition。シガンシナ区で出会ったカルラの協力により、彼女は王都へたどり着く。なお、彼女の子を取り上げたグリシャ・イェーガーがゲデヒトニス家へリーベを託した経緯があった。キース・シャーディスがリーベを104期訓練兵団へ招いた理由も彼女の存在にある)
 さらに父親は真の王家の一人であったウーリ・レイスだと判明する中、リーベは礼拝堂地下からの脱出の際に重傷を負う。ケニーの尽力もあり一命を取り止めたものの、偽りの王政打倒後からウォール・マリア奪還作戦後まで昏睡状態で眠り続けた。
 ゲデヒトニス家によってレイスの血筋を証明されたリーベは真の王家へ加わることが決定される。それはリーベのこれまでの生き方を断じるものだった。しかしかねてより彼女と想いを通じ合わせていたリヴァイ兵士長が一計を案じた結果、婚姻により降嫁、民間人となる。
 負傷と血筋の因縁から一度は未来を諦めながらも、リーベは再び調査兵として生きる道を選ぶのだった。

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【まえがき】
 連載初期の最新刊が11巻、前作完結時の最新刊が22巻の常に綱渡り連載だったため至らない箇所がありつつも一応完結した原作沿い長編の続編です。
『神々の黄昏』は851年に約束の海へたどり着いた彼らのその後、854年からの物語となります。
 時々空白の過去を振り返りつつ、どんな展開、どんな結末になっても良い方のみ、見守って頂けると幸いです。
 どんな展開、どんな結末になっても良い方のみ、見守って頂けると幸いです。

【主人公】
リーベ・ファルケ
 元々の名前に加え、明らかとなった出生、そして当主不在となったゲデヒトニス領の統括、さらにリヴァイ兵士長との婚姻に伴い本名が非常に長くなったため、便宜上以前と変わらない名前で過ごしている。公の場では本名、或いは立場に応じた名前の組合せで呼ばれる。
 現役職は調査兵団特務隊長(兵士長職と同様に特別独立職。権限は兵士長以下分隊長以上。しかし自身の班を持つことは許されない、前線へ出ることは容認されないなど制約が多い。これらは『調査兵団再入団試験』合格後、中央からの要請により制定された)。
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