大空の英雄と地上の小鳥 | ナノ


あとがき

 これにて完結メイドさんシリーズ、そしてお嫁さんな後日談シリーズ、お付き合い頂き誠にありがとうございました!
 本編は全七話の二ヶ月の短期間に完結したのに対し、後日談は全二十一話の約三年がかりの作品となりました!7万打記念だった作品が46万打まで続けられたこと、とてもとても嬉しく思いますが長かったですね……。
 しかし後日談シリーズはのんびり更新と銘打って気が向いた時に書くスタンスを取っていたため、そんなに長く書いた印象はありません。三年かかったのか、というよりもいつの間に三年も経っていたのか、という感じです。
 それに長く連載していたおかげで後日談9でケニーを出せたことなど嬉しいこともたくさんありました。彼の存在がまだなかった三年前なら登場するはずのない存在でしたので。

 このシリーズは原作沿いのような哀しいことやつらいことや痛いこととは無縁で!をコンセプトにやって来たのでいつも穏やかな気持ちでいられました(笑)それならあっちも穏やかな感じになるよう頑張れば良かったんじゃないかって感じですが、まあ、あれはあれで、これはこれで(笑)
 おかげでこちらは派手なことや明らかになる真実とかはなかったのですが、積み重ねていく日常ということで原作沿いを書くのが楽しいけれど難しいなと感じた時など、かなりの癒しでした。本当に癒されてました。ifシリーズをやっていて良かったと思うこともしばしばでした。他にも、原作沿いと並行して三年間書いていたからこそ後日談9のリヴァイさん視点にある「俺が迎えに行くから。たとえそこが壁の外だろうと俺は行くから。」の辺りなど個人的なお気に入りな心情や想いを書けて良かったです。
 シリーズの終盤はメイドさんっぽくない彼女かなと感じることもありましたが、彼女はもうお嫁さんなので、これでいいと思えました。幸福な変化であり成長ではないかと思います。

 実は長編番外編『断章の羽根』でこちらのメイドさんなお嫁さんとリヴァイさんがクロスオーバーで登場しております。『大空の英雄がやって来た』と『地上の小鳥に会いに行く』です。この作品のための作品タイトルが『大空の英雄と地上の小鳥』だったので、約三年越しの想いを遂げられて良かったです……!まだ読まれていない方は是非に!時系列は後日談9と10の間くらいになります。
 後日談10の最終話といえば、このメイドさんシリーズで最初から決めていた『長編で出来ないこと(或いは出来ないであろうこと)をやろう!』のモットー通り、原作沿い長編の最終話で出来ないことをやろうとずっと決めていたのですが、向こうで出来ないことが多かったので一体どうしようかと割と長い間迷っていました。今月に入ってやっと決めたものの、楽しめるかは人それぞれだと思いますが、こんな終わり方も悪くないんじゃないかと思って頂けたら幸いです。
 彼ら兄弟の名前はもちろん年齢や状況もあえてぼかしたので、色々想像して頂けると物凄く嬉しいです……!あと二人の設定は大したものではありませんが倉庫にちらっと入っていますので、気になる方は是非どうぞ!

 他にも想像して頂けると嬉しいのは『最後の最後にお嫁さんとリヴァイさんの二人がどこへ行ったのか』もそうですね。さあ二人はどこへ行ったのでしょう!あなた様の胸の奥にその風景が広がっていると嬉しいです。

 語りたいこと山の如しですが、これくらいにしておきましょう。
 書こうと思えば書き続けられますし、完結しない物語ほど素晴らしいものはありませんが、それでも、彼らの過ごす幸せな未来を予感しつつ、ここでシリーズの幕引きとさせて頂きます。

 それではメイドさんなお嫁さんへ、末永くお幸せに、そしてありがとう!
 そしてここまで読んで下さった方へ、お疲れ様でした、ありがとうございました!


2014/04/03-2017/04/25
もずく

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