自由倉庫 Freiheit ::真夏の夜の肝試し@(王子様シリーズ) ※夢主はデフォ名です。 「104期訓練兵団肝試し大会の始まり始まりー!」 季節は夏。時間は深夜。 度胸を鍛えるためにという名目で教官から許可されている特別訓練――それが肝試しだった。 参加は任意。つまり雪山踏破訓練と同じ扱い。 日頃の訓練に疲れた人たちは不参加で、その気持ちはわたしもわかる。今日も訓練でくたくただし。 でも、それでもわたしがここにいる理由は、他でもない。 「ベルトルトがいるからだよねー」 「当然! ベルトルトがいるならたとえ火の中水の中巨人の中!」 ミーナの言葉にわたしが返せば、 「そんなイリスに残念なお知らせでーす」 ずしっと肩を抱かれる。誰かと思えばユミルだった。意地の悪い顔をしている。 何だろう、残念なお知らせって。 ----- 続きます。 全四話予定。 後半はベルトルトががっつり出るパターンのお話です。楽しんでくださる方は是非お楽しみに! back ×
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