自由倉庫 Freiheit ::翼のサクリファイス原作沿いその後 「私のこと、ぞんざいに扱っても良いですよ?」 長い時間、優しすぎるキスと優しすぎる手のひらが身体をなぞるから、何となく言ってみた。 すると、ぴたりとあらゆる動きが止まる。 「何だと?」 いつも以上に声が低い。一気に機嫌が悪くなった。言い方が悪かったのかな。 私は慌てて手を振りながら、 「ええと、その……変な意味じゃなくて……!」 「どんな意味だ」 「そこまで大事なものに触るみたいにされると、最近私の血筋とか色々明らかになればなるだけどんどん周りが道具扱いして来るのに感覚がごちゃごちゃになって混乱しそうになるからやめて欲しいとかではなくて……!」 「お前今度は誰に何を強いられたんだ言え」 「そ、それは置いといて……!」 目を合わせたら何もかも話してしまいそうになって、ぎゅっと抱きつく。 「私は、その……」 色んな人が、私の心を蔑ろにする。 色んな人が、私の身体を蔑ろにしようとする。 でも、そんな存在の私を大切にしてくれる人がいる。 その人のために、この心と身体を尽くしたいと思うから。 「あなたになら、何をされてもいいと思っています……ということです」 ----- 大切にしたい人のためを思うなら彼女は大切にされるべきではないのだろうなと思いながらも、幸せでいて欲しいなあと願ってしまいます。 さてさて実は自由倉庫の記事がこれで100になりました!めでたい!かはわかりませんがよく書きましたね……。 地味ーにこれからも続ける予定なので、よろしくお願いします。 back ×
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