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自由闊達


『鬼滅の刃-無限列車編-』映画感想

◆劇場版見る前にアニメを一気観してたら終盤、怒涛の勢いで下弦メンバー退場したあああえええええー!?と驚いているうちにアニメ一期終了。
中ボス12人は多いなと思ってたけどまじか……ラスト一人の下弦が劇場版頑張るんだな……頑張れよ……みたいな気持ちになりながら劇場へ。
もちろん心は炭治郎たちと共にあるのでこれは作中での応援ではなく作品の外からあの鬼を応援したくなる気持ちというか。

◆とはいえ上映後はあの人に心の大半を持って行かれたのですけれどもね。
そう、煉獄さんです!!!
最初アニメで初登場した時は「なんだこの絶対正義マンは」とか思ってたのに劇場版で何もかも持って行かれた。たった二時間で。
「長さじゃない、深さなんだ」ってことか……。

◆魘夢の血鬼術で煉獄さんの幸せな夢が見られると思ってわくわくたら煉獄父の辛辣な言葉で私の目が覚めた。え、幸せな夢を見せるのではなかったのか……?どういうことなの……?
そして父のことを弟にどう話すんだ……?と戦々恐々してたら正直に言うから、ああこの人はとてもとても真っ直ぐな生き方をするんだなと……最初アニメで登場した時の「何だこの人は」から印象がそういうことだったのかと……。
「生きていこう、寂しくとも」
しかもこの人は寂しさを知ってるんだなあ……うっ(泣)こんな元気の塊みたいな人なのに寂しさと儚さ兼ねるとか……!

◆段々しんどくなってきたから笑ったシーンを書こう。
生存本能で立ち上がりお下げの子の首を絞めてた煉獄さんが禰豆子の血気術で縄を切ってもらった後のシーンで、しれっといつのまにか着席して戻っていた姿に毎回ふふっと笑顔になりました。意識がないのに立ってる状態から座るシーンも見たかったな。

◆炭治郎の無意識領域の美しさよ……心が洗われるとはまさにこのこと……。
そこに生きる光る小人たち。合計六人いるから、炭治郎が喪った家族の象徴なんだろうなあと思ってたんです……。
なので原作を読んで驚きました……あの結核の少年が光る小人のうち一人を自分の心に連れて帰って来ちゃったって!?!?!?いいの!?お持ち帰りOKシステム???
となると光る小人は恐らく分裂可能システムだな、と。
それならもっとたくさんの人の心に小人を分け与えて欲しくなる……炭治郎の負担にならない範囲で……私も欲しい……。
とりあえずお持ち帰り可能システムの存在に原作読んで以降鑑賞すると笑顔になれました。

◆「言うはずがないだろう!そんなことを!俺の家族が!」
涙腺決壊ポイントです、ここ。たんじろおおおお……(泣)
この映画の見どころベスト3の一つです。

◆首斬ったのにまだ生きてるー!?肉塊のCGに戸惑うしかなかった初見勢です。
魘夢に関しては諸々終わった後お疲れ様……と言いたくなる気持ち……それにしても汽車と同化してからどうするつもりだったんだろう?日中はずっとトンネルで過ごすの?次に乗客乗せる時どうやるの?とか。都市伝説的な方向で攻めるつもりだったのだろうか。

◆とりあえず列車魘夢も倒したなあ、無限列車編はこれで終わりかあと一息ついたら上弦強襲ですよ。うわあああ何か来た!と初見の時は思った(原作まだ読んでなかった)

◆猗窩座の血鬼術、何で戦うしか能がなさそうな武人がこんな綺麗な雪の結晶を用いるんだろうなあとしばらく思ったんですよね。そして読んだ原作18巻ー!!!
もう!!!何で三人で幸せにならなかったの!!!と話が逸れてしまうのでこれは置いといて。

◆映画観た後に原作読んだのでびっくりしたのですが、原作では戦闘シーンがあっという間すぎた……映像はそれを見事に掬い上げてくれたんだなと……。

◆とりあえず煉獄さんの肉体の全盛期がまだなの!?それならちょっと全盛期が来るまで待とうよ!とめちゃ訴えたかった。その方がお互い万全で盛り上がるよ!ね!そうしようよ!とめちゃくちゃ言いたかった。

◆煉獄さんのテーマ曲が最強最高なのでサントラ発売して欲しい(切実)
もちろんどの曲も最高でした。冒頭の無限列車のライトが付いた瞬間からの炎のメロディとかやばかった……そういえば冒頭三人で列車乗り込むシーンで善逸だけ乗り遅れてそれぞれ名前を呼ぶアニオリは、映画初見さんとかへ彼らの紹介的な役割を兼ねているのではないかと思う。

◆猗窩座の首を落とせえええええええ!って気持ちで初回はもうハンカチ(号泣対策で最初から持ってた)握りっぱなしでした。煉獄さんが死んでしまうことは雰囲気で知ってたけど、どんな風にいつ死ぬかは全然知らなかったので……せめて猗窩座の首を落としてえええええって気持ちで見てた。
結果…………う…………ううぅ……。
相打ちなら、多分、少しでも納得(したくないけど)できたと思うのに……この悔しさとやるせ無さは煉獄さんの比ではないとわかっていてもこの結末受け入れたくない……。
てか一気に致命傷負わされるではなくじわじわ追い詰められていくのが、ほんと苦しかった……内臓を傷付けられて、片目を潰されて、そして腹部への決定的な一撃というのが……。

◆「煉獄さんは負けてない」
朝焼けと、この叫びからの『竈門炭治郎のうた』へ移る音楽の流れ!これがもう泣くしかない。この映画の見どころベスト3の一つ。
せめて相打ちと思っていたのに、痛みと苦しみと斃せなかった自責を思わせる煉獄さんの顔が、やわらかくなったのが……ほんと……炭治郎の存在は眩しいなあ……。

◆生きていて欲しかったけども、煉獄さんにとって生き残ることは優先順位がかなり低かったし難しいことだなと……そもそも鬼滅隊は己が生き残ることを優先する組織ではないし……。
そもそも煉獄さんにとっての望みは母上の言葉を全うすることであり『自分ではない誰かのために最期まで戦う人になること』なんだし……価値観の違いを現代とか自分に沿わせようとするのは……良くない……。
煉獄さんが幸せになれた、なりたい自分になれた、あの最期は、哀しいものじゃない……悲しくて寂しいことは、決してそれに尽きるわけではないんだと……思う……思いたい……。
煉獄さんの最期を見て、そう考えました。

◆エンドロール!!!
こんなの、こんなの……!
すぐに流れて消えてしまうからずっと見させてくださいとお願いしたくなる原作模写絵が全部素晴らしすぎた……これで何かしらグッズとかならないかな……飾りたい……。

◆以下生まれて初めての4DX感想。
・一番最高だったのは魘夢戦クライマックスの炭治郎と伊之助が上から首へ向かって落下する時の浮遊感。
・煉獄さんの熱風感じられたので、頑張って熱風エフェクトある劇場に行って良かった。
・鬼の臭いは土っぽい?
・煉獄さんの匂いは清涼感あるやつ???自信ない。
・雪が降る、そして伊之助のヨダレは降ってくる。
・水の呼吸でよく濡れたので、煉獄さんの熱風がなければ寒かったかもしれない。
・鑑賞というよりは体験なので、初見で4DXにしなくて正解だった。
・基本的にマッサージ機。振り回されるし刺されます。
・先人たちのアドバイス通りブーツ×、ハイネック×、髪長いなら首筋は開く髪型に、荷物はハンカチ以外預けるを行って正解でした。

◆無限列車以降も間違いなくアニメ化か映画化(今回とんでもなく凄まじい興行収入になったので次も映画化っぽいけど、それで判断するのではなく作品の魅力を最大限引き出す選択をしてほしいなあと思うけれど難しいよね、きっと)すると思うので楽しみです。

◆あ、この映画の見どころベスト3の最後の一つは『煉獄さんの何もかも』です。

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30th.Jan.2021


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