「良、帰ろ」

「え、すいません！」

「…あんたのそれどうにかならないの？」

「す、すいません！すいませんっ…！」

「………もういーよ」



告白されたのは約１ヶ月前。




あやまりキノコな彼の告白の言葉は当然のごとく



「好きですすいません！」


何その『好きですつ〇八』みたい感じ。その時私は正直彼がここまで重症だとは思わなかった。

それでも時々体育館で見かけるシュート練をする彼の姿に目がいってしまう自分がいた。


「あのね桜井くん。私も好きだよ」

「えっ!?すいませんっ！」


え？あれ？
告白されて返事をしたのになに、これ。
私フラれ、え？


もう頭の中は大パニックで。

そしたら桜井くんも何故か焦りだした。


「す、すいません！違うんです！」

「えっと、何が…？」

「その、なんというか僕を好きだなんて言ってくれるわけ無いっていうか、差し出がましいというか…！」


…あぁ、そういうことか。


「桜井くんはもっと自分に自信を持った方がいいよ。なんでもかんでもネガティブに取りすぎ」

「す、すいませ…「だからそれやめよう？」






―…そして１ヶ月。

良の口癖は直らない。


「帰ろうって言ってるだけなのにどうして謝るの」

「だってやっぱりなんか痴がましい感じがして…」

「まったく…自信を持てって言ったでしょう？」

「すいません！……あ」

「はぁ……まぁ、今はそんなところも含めて全部好きだから良いんだけどね？」

「…っすいません！」


きっとこれも自分がそんなことを言ってもらえるなんてありえないとか思ってるんだろうな…。

私の言葉に嘘は無くてそんな良も全部好きだけど、やっぱり少しくらい止めさせたいです。





謝罪中毒

誰か治療法を教えてください





(今度謝ったら別れるよ？)
(えっ…すいま…嫌です！)


今のところこれが一番有効です





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甘くもなんともないですね。
ただただ謝る良くんが書きたかっただけです

ここまで読んでいただきありがとうございました！