抑え切れない。 心のブレーキを、抑えることが出来なかった。 思わず押してしまった再生ボタン。 流れたのは、君がくれた歌。 流れそうになる涙を堪えて、必死で停止ボタンを押した。 君との思い出が、日々が、砂時計のように流れ落ちるのを感じた。 瞳に溜まった涙を、流すべきか、否か。 流してしまった瞬間、私の中で塞き止められていた何かが、溢れ出てしまうのではないか。 恐かった。 ただ、怯えていた。 君との日々に縛られる私には、戻りたくなかった。 音に成らぬ声を上げ、ただ私は叫び喘ぐ。 愛しています、誰よりも。 この想いを消すことは無いでしょう、天の神に誓って。 |