行かないで、そう言うかのように服の端を弱々しく握る彼女の頭を撫でる。彼女は意図を汲み取ったのか、静かに、だが酷く名残惜しそうに手を放した。
視線を地面へとやり肩に力が入るのがわかる。
そんな彼女に一つも触れることなく、俺は笑顔を作り言った。
「行って参ります」
怨むのなら神を
(馬鹿げた遊びは楽しいかい?)
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