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「あ、ああぁぁっ!!」
「ひゃ、うあっぁ!」
僕と比良都くんが、同時に声を上げる。僕は、狭いナカに自身が入った苦しさで。比良都くんは、待ちわびた快楽が己を満たす愉悦で。

「気持いいだろう? 誰かを犯すことは」
うっすらと凪さんの声が聞こえる。が、僕はそれどころじゃなかった。
高校生や大学時代に彼女がいたことも、もちろんセックスだってしたことある。けれど、男と体を繋げたことはない。
女とは違う気持よさ。こんなにも気持ちいいものだったのか、そう思う。

「っは、きもち、いい…っ」
比良都くんは自ら腰を揺らし、快楽を与えるそれが奥まで入るように招く。
「比良都、お前は相変わらず淫乱だな。そんなに腰を振って…まるで女だ」
止むことなく凪さんの腰が僕の尻にぱちんぱちんと当たる。その度に怒張したものが僕のナカを出入りする。

どれくらい経っただろうか、一人涼しい顔をしている凪さんを除き僕ら二人はすでに息も絶え絶えになっていた。
「も、無理、むりっ」
「あ、ひゃあ、んぅっ」
ベッドのシーツは汗でぐちょぐちょだし、僕ら自身も汗でべたべただ。
「もう限界か…イクならイけ」
ラストスパートとばかりに激しくピストン運動をする。それに、僕らは上がる喘ぎ声を抑えられない。
「あっ、あっ、ひゃ!」
「きもち、きもちいよぉ…」

「あ、で、出るっ」
散々快楽を与えられた性器は比良都くんのナカで張り詰めていて、弾けるのは時間の問題だと思われる。
「イけ。中に存分に出すといい」
最後に、凪さんの性器が僕の後孔に差し挿れられる。

「あああっ…!!」
僕は自身をいきおいよく爆ぜさせた。精液が比良都くんの体内に吐き出される。
「入ってくるぅ…っ」
気持ちよさそうに、比良都くんが顔を歪める。と、彼も限界に達したらしい。大きな声をあげて白濁を吐き出した。
「でちゃう、出ちゃうよおおぉ!」
びゅるっ。吐き出された白濁は、シーツに新たなシミを作った。

部屋に、荒い息がこだまする。







11.08.25.Thu


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