塗りつぶされる日常 10




「はあ、はあ、はあ……」
「はっ、はっ……」
 教室に籠る熱気と、荒い息遣い。今はそれしかない。
「ごめん、彰浩さん…」
 男と交わるのは初めてだろうに、無茶をさせてしまった。

「だい、じょうぶ…俺だって柔じゃないからな」
 笑いながらそう言いはするけど、手を腰に当てて辛そうだ。
「それより…俺はお前が好きだって実感したよ。こんなことされても嫌いになれないんだ。…むしろ好きになる」
 ……ずるいよ。そんなこと言われたら、余計好きになっちゃう。

「彰浩さん…っ」
 逞しいその体を抱きしめる。今は汗とか唾液とか精液でぐちゃぐちゃだけど、そんなこと気にしてる余裕なんてない。
「好きです。いや、愛してます」
「ああ、俺も好きだよ…」
 なんてベターな科白。けど、僕たちにはこの言葉が一番合ってるような気がした。



END




オヤジ先生受けが書きたくって書いた。反省も後悔もしていない((
しかも女装プレイかますという大それたことやってしまいやした。だが反省も((略
一応シリーズなんで続きます。恋人になれた二人。ライバルとか出したいな…

結構気に入ったキャラばかりです。特に綾人。男装の麗人。こいつメインのお話も考えてますー。所謂スピンオフとか言われるやつ。

お読みくださってありがとうございました!

Title by 反転コンタクト


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