塗りつぶされる日常 07




「……彰浩さん 」
がしっと先生の肩をつかむ。何事かと、先生が僕の方を見た。
「抱かせてください」
「えっ!?」
 先生が驚くのも無理はない。たった今恋人になったばかりなんだから。しかも、先生の方は僕に押し切られた形で、だ。

「我慢、できそうにないから…」
 そのまま、近くにあった机に先生を押し倒す。…が、体が大きすぎてはみ出ていたので机をもう一個くっつけた。
「ま、待て! いきなりは…っ」
「だめ、です」
 何故か震えている手を、先生の服に掛ける。すでにぴちぴちの服を少し引っ張れば、それはいとも簡単にびりびりと音を立てて裂けた。

「彰浩さんの肌、綺麗…」
 剥き出しになった胸板に、そろりと手で触れる。背中の肌と同じように、滑らかで白い。
 胸板にある、男には不要の乳首を指ではじく。
「んっ」
 痛いのか何なのかはわからないけど、確かに先生は反応した。

「気持ちいいとか、ありますか…?」
「いいや…よくわからない」
 先生はそう言うけど、気持ち良くなってほしくて僕はそれを弄り続けた。

「ふ、あっ」
 少しの間弄り続ければ、そこは快感を感じる場所に変わっていった。始めはただ存在しているだけだった飾りは、いつの間にかぷくりと立ち上がってその存在を主張していた。
「先生って、結構敏感なんですね。もう気持ちよさそうにしてる」
「も、やだ…」
 感じることが嫌なのか、先生はしきりに首を振る。
「かわいいなあ、もう」
 その一挙一動全てが可愛く見える僕は、既に先生に溺れきっているのだろう。



back next

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -