※全員上忍設定のナルト視点
※最後の方ただの下ネタ
うちはサスケという男は、周りが思っているよりずっと感情表現豊かな人間だ。加えて、年下として充分すぎる程の甘え上手だったりする。そして何より、ネジの事が好きすぎて周りが見えていない。そんなでも、サスケは女子に未だ衰えぬ人気がある。というか、ネジと付き合うようになってから更に増したような気もする。
「ネージ、なぁこっち向けって」
「断る。というか仮にも次期火影の前なんだからしゃんとしたらどうだ」
久しぶりに顔を合わせたから、なんて理由で昼飯にネジを誘ったらどこからともなくサスケが現れて気付けばネジの足の上に抱きつくようにして座っていた。首に腕を回して向かい合って座っている姿はそれこそラブラブのカップルだが、コイツらは二人ともれっきとした男である。すまないと謝るネジに対してオレは(全然良くないけど)大丈夫だと笑ってみせる。サスケを挟んでの会話に何だかなぁと微かにため息を洩らす。
「ナルトなんかと話してないでオレとちゅーでもしろよ」
「だが断る」
ネジの首に甘えるように擦り寄りながら爆弾発言をするサスケを軽くあしらって煎茶を飲むネジ。キャー!とかひゃあああ!とか女子の黄色い悲鳴が聞こえてくる。おかしい。オレの知ってるサスケはこんなデレデレじゃなかった筈だ。ツンデレというか、クーデレというか。そんな感じだった。なのに今や完全にネジの猫状態だ。
(どうしてこうなった…)
「…ネジが構ってくれないなら、オレにも考えがあるぜ」
大好きなラーメンが喉を通らずにいると、そんなサスケの言葉が耳に入る。痴話喧嘩ならよそでやれと思ったのも束の間、とすんと足に重みが。はっとした瞬間にはサスケがオレの足に乗っていた。ギャー!今度はナルサスよー!という悲鳴(歓声?)が上がる。
「って何してんだってばよ!退けコラ!」
「黙れウスラトンカチ、そもそもお前がネジを昼飯に誘うからオレがネジに構って貰えないんだ」
ええええオレのせいなのオオオオオ!?だからって嫉妬してオレを巻き込むなよあっでも何かサスケってやっぱ軽いっつか何だろよく分かんないけど良い匂いがすんなそれに近くで見るとやっぱキレイな顔してやがっていやいやオレの馬鹿この状況で何考えてんだ幾らサスケを死に物狂いで連れ戻したとは言えオレは別にサスケと違ってゲイとかじゃないんだからそんな動揺する必要ねーだろォがァ!!!
「いい加減にしろ」
「うお」
冷や汗ダラダラで混乱しているオレの上からサスケの重みが消える。ネジがそれこそ猫にするように首根っこを掴んでサスケを持ち上げたのだ。そしてそのままサスケをその場に正座させる。あ、これは。と思った瞬間には普段物静かなネジが饒舌に説教をし始めた。次期火影に対してその態度は何だとかいつまでもガキじゃないんだから外でベタベタするなとかくどくどくどくど。しかしサスケのヤツは漸く構って貰えたからか心なし嬉しそうに見える。
「ウチのバカ猫が迷惑を掛けてすまなかったな、ナルト」
「へっ?あ、ああ、うん…」
「誰が猫だよ!ネジだって家じゃ猫みガッ」
全然反省していないサスケの脇腹に軽く点穴をぶち込む無表情のネジ。さすがのサスケも腹を抑えて言葉を失った。オレが言うのも何だけどマジで成長しねぇなぁコイツ…。それでも先に失礼すると長い髪を靡かせて踵を返すネジを慌てて追い掛ける健気な姿は先程とはまた違い犬のようでもあり。まったく飼い主とペットの図がよく似合うものだと肩を竦めてしまう。
「ネジ、ネージー?まだ怒ってんのか?」
「最初から怒ってなどいない」
「嘘吐き。その声は怒ってる時のだろ?」
「…お前があまりにも尻軽だから苛立っただけだ」
「やっぱり怒ってるじゃねーか…ったく可愛いなぁネジは。そんなに乗って欲しいならベッドの上で幾らでも」
「貴様その内ブチ犯してやるから覚悟しておけ」
「えっ…あー……まぁネジがどうしてもって言うなら足開くくらいどうって事ないけど…」
「……」
「ネジ?」
「しね」
「ヒドッ!オレは処女捧げても良いくらいネジが好きなのにー」
好き?なんて、とんだ愚問
(ペットが飼い主を慕うのは当然の真理です。)
***
リクエスト消化が遅くなりまして誠に申し訳ありません!
サスネジというよりかはナルサスネジに…!そしてネジがツンデレを越えて女王様チックになってしまいました…orz
そして私はギャグというのがイマイチ書けないようです…センス皆無なので><
そしてこれが私の最後のサスネジになります。…最後なのにこんな出来で本当どうしようもないですねわかります。
ご希望があれば書き直しも承っておりますのでお気軽に!
では、リクエストありがとうございましたm(_ _)m