倉間くんの恋人 vol.2





南沢さんが小さくなってから二日目、そんなオレの今の楽しみは南沢さんの小便の補助をする事だ。やっぱり、小さくなっても人体の構造は変わらないようで生理現象も必然と起こる訳で。最初は我慢していたらしい南沢さんに、風呂に連れて行った時にしても良いかと聞かれた時には今までずっと我慢していたのかと驚いた。まぁ、その一回の後ちょいちょいトイレに連れて行ってくれと頼むようになったから良かったけど。


「連れて行ってくれとは言ったが…補助をしろなんて誰も言ってない!」

「え?だって一人じゃ危ないでしょ?」


オレはとぼけた声を上げながら、後ろから南沢さんの背中に親指を添えて、人差し指で足を左右に広げさせた。南沢さんは抵抗もままならず、便器に近付けられて放尿し始めた。ぴくりぴくりと小さな体が震えるのが文字通り手に取るように分かる。出し終わった南沢さんを片手の上に乗せてトイレットペーパーを小さくちぎって拭いてやる。力加減を間違えると南沢さんを傷付けてしまいそうだからそっと。しかし、南沢さんはそれが擽ったいみたいでぷるぷると震えていた。マジ小動物…。



………‥‥‥………



「南沢さん、いい加減服とか探して来ますか?姉貴の部屋に確かフィギュア用のありますよ」

「ああ…変なのじゃなければ」


じゃあ探して来ますね、と言った倉間が部屋を出て行ってしまうと少し心細くなってしまった。こんな体になってから、オレは一人では何も出来なくなってしまった。食事も排泄も、風呂も全部倉間に頼りきりだ。最初は、抵抗出来ないのを良い事に好き勝手やりやがってとは思ったけど…今は、面倒臭がらずに世話を焼いてくれる倉間に感謝してる。でも、早く何とかして元に戻る方法を見つけねーと…。


「わん!」

「…倉間?」


倉間の枕の上でハンカチを被っていれば、不意に犬の鳴き声が聞こえた。まさか倉間が犬の真似でもしているのかと思ったら、そうじゃない。倉間の狩っているミニチュアダックスのジョンだ。やばい。見つかったら面倒な事になるに決まってる。そう思ったオレは、ハンカチの下に潜り込んですっぽり体を隠した。とてとて、とジョンが床を歩く音。くそ、倉間のヤツ何で開けっ放しにして行ったんだよ…。しかし、オレは失念していた。ジョンには、人間より遥かに優れた嗅覚があるという事を。


「わんっ」

「ひぁ…っ」


ハンカチを鼻で捲り上げると、べろりと背中を舐められた。オレが思わず声を上げれば、ジョンは相手がオレだと認識したのかしきりに舐めてきた。いつもされている事だが、この体でされるのとは訳が違う。ジョンのざらついた舌が尻を舐める感覚に変な気分になってくる。慌てて逃げようとするオレに、ジョンはオレの体をひっくり返して前もべろべろ舐め始めた。生暖かい息と舌の感触にいよいよオレは快感に支配されてしまう。緩く立ち上がった自身を追い込むように舐め上げられ上擦った声が洩れた。


「遅くなっちゃってすみませ〜ん先輩、結構いっぱい種類があって悩んじゃって…あ!おい何してんだジョン!!」


そう言った倉間の声が聞こえたかと思うと、ジョンの舌が離れていって倉間に抱え上げられる。そっとタオルで体を拭かれて、頬に口付けられる。オレはその感覚に酷く安心した。ジョンがくぅんと鳴く声がして、倉間が叱るようにジョンと呼ぶのを頬に手を当てて宥めた。


「お前が南沢さん大好きなのは分かるけど、南沢さんアンアン言わせて良いのはオレだけなんだからな?」

「わんっ」

「お前犬に向かって何言ってんの…」





***

久しぶりのちみみ沢さんは倉間くんがお相手でもなく、わんこにぺろぺろされるだけですみません…。
夜編では、少し発展させてみようかと思っております。原作とは全然違った方向の、マニアックエロ路線ですが^///^←



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