※捏造ダメ高校生兄貴×中学生南沢さん

オレの弟は実に出来が良い。容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群。正に、絵に描いたような優等生というヤツだ。ただ、性格にはほんのちょっぴり難があると思うが。(幾ら見た目が良くて頭も良くても、ヤツは謙遜という言葉を知らないのだ。所謂ナルシストってヤツで以下略)まぁ、そんなヤツでも篤志はオレの可愛い弟な訳で。たとえ小さい頃から勉強もスポーツも(容姿なんて以っての外)何もかも篤志には敵わないまま17年。母さんは別に貴方は貴方なんだからと笑っていたけど、篤志には「ホンット剛志はバカだよねぇ」なんていつもお前はどこの女王様だって位の態度で小馬鹿にされて…いや、ちょっと可愛いからって許すつもりは断じてないがそれでもそんな事でいちいち怒るのは兄としての威厳が以下略。


「はぁ…昔は、お兄ちゃんお兄ちゃんって懐いてくれて可愛かったのになぁ」

「何言ってんの?今も可愛いじゃん、篤志くん」

「はぁ!?」

「だってオレが遊びに行った時なんて超キラキラした笑顔で出迎えてくれるし」

「それは外面が良いからだろー」

「南沢!いい加減篤志くんのアドレス教えなさいよ!あ、アンタのアドレスは要らないからね」


とまぁ、篤志はこんな感じでオレの同級生にも大人気デス。オレにも少しは分けて欲しいぜ…。そんな篤志にオレが勝っている事と言えば、身長と筋肉と料理の腕位だろう。篤志はそのたった三つのオレの武器さえも気に入らないみたいで、少しでも能力を誇示しようものならご機嫌斜めになってしまうから大変だ。でも、夜仕事に出掛ける母さんの代わりに晩飯は作らなきゃならないから料理の腕だけは篤志もやむなく認めてくれ…何でオレこんな下手に出てんの?


「ただいまー、剛志今日の晩飯何ー?」

「剛志じゃなくて、お兄ちゃんだろ…今日は麻婆豆腐だよ、あと冷凍のエビシューマイ」

「ふぅん…着替えてくるから準備しといてね、お兄ちゃん?」


わざとらしく甘えた声を出す篤志に肩を竦める。まぁ、言われなくてもいつも準備はしてる訳ですが!(別に甘えられると弱いとかじゃないからホントに)食卓に料理を並べて先に席に着くと、部屋着に着替えた篤志がぱたぱたと早足に着席した。いただきます、と手を合わせるのも早々に麻婆豆腐をばくばく二人で食う。育ち盛りで運動部のオレ達はこんな量なら30分あれば平らげてしまう。


「ごちそうさま、今日も美味かった」

「それは良かった」


満足げに腹を擦る篤志の頭を軽くぽんと撫でると、篤志は照れ臭そうに俯いた。こういう可愛い所もあるから憎めないんだよなぁ…と思いながら皿を台所に下げて洗ってしまおうとするも篤志に兄貴、と声を掛けられる。何かと振り向くと、オレが洗うから風呂に入ってきて良いと言われた。どういう風の吹き回しかと思ったが、遇の厚意に甘えない手はない。


「じゃあ、あと頼むな」

「ん」


頷いて腕捲りをする篤志の肩を叩いてオレは風呂に向かった。湯槽に浸かりながら、昔一緒に風呂に入った時篤志が目にシャンプーが入って大泣きした事があったなぁなんて思い出して笑った。あと、転んで怪我した時は風呂に入らないってごねたりしてたっけ。昔はホントに中身まで可愛かったのに。


「上がったぞー」

「おい、ちゃんと頭拭いてから出て来いよ。床が濡れるだろ」


今はこんな、手厳しい弟になってしまって…。はぁ、とため息を吐いていると篤志に辛気臭いと睨まれた。誰のせいだよ誰の…!と思いつつ何も言い返せないオレは暫くして自室に向かう篤志におやすみとしか声が掛けられず。しかし篤志のヤツ何か変な事言ってたな。


「…兄貴、朝まで絶対部屋入んなよ」

「へ?あ、ああ」


勉強でもするのかと聞いたら、不機嫌そうに何でもないと突っぱねられた。何なのあの子…反抗期かしら…。いや、まぁ別に篤志の部屋に入る理由もないから構わないんだけど。と、その時までは思っていたんだ。その時までは。


―――……‥‥


深夜二時、トイレに起きたオレは篤志の部屋から何か音がするのに気が付いた。もしかしたらテレビでも付けているのかと思ったんだが、用を足した後ドアの方に近付いてみると何やら荒い息遣いと微かだが水音がした。ははーん、部屋に入ってくるなと言ったのはそういう理由か。ちょっとした悪戯心が働いて、ドアを気付かれない程度に開ける。篭って聞こえていた声が、ややはっきりと聞こえるようになった。隙間から中を覗いてみると、スタンドライトの明かりだけの室内でベッドに横たわる篤志の姿。


「は、ぁ…ン、んぅ…っ」

(なんつーエロい声出してんだ……ん?)


篤志の艶っぽい声に弟ながらドキドキしてしまうと、衝撃的な事に気付いてしまった。何と、篤志はオナニーを自分の尻の穴を使ってしていたのだ。ぐちゅぐちゅと音を立てて二本の指を動かす篤志にゴクリと生唾を飲む。壁の方を向いて横たわっている為表情は見えない。一体どんな表情をしてオナッてるのか気になって、ドアをもう少し開けようとしたら焦ってドアに爪先をぶつけてしまった。その音に気付いた篤志はオレに気付いて目を見開いた。どうしたものかと慌てていると、篤志は起き上がって恥じらいながらオレに声を掛けた。


「い、いつから見てた…?」

「え…と、ついさっき、から」


指を抜いて内股を擦り合わせている篤志の頬はほんのり色付いている。不覚にも、息子が若干反応してしまった。篤志は泣きそうになりながら「い、いつもこういう風にしてる訳じゃなくてっ…その、今日は…後ろ使いたい気分で…」とか服の裾を引っ張って言い訳をしていたが、オレは最近シてなくて彼女も暫く居なかったから大分溜まってしまっていて。


「なぁ、指なんかより…本物のが良くねぇ?」

「え、…うわ、」


オレは鼻息荒く篤志に近付いてベッドに組み敷きながら怒張している自身を篤志の尻に擦り付けていた。篤志はびっくりして体を震わせた。そしてオレを躊躇いがちに見上げながら、欲しいと声を洩らしたのを聞いてから、オレはゴムもなしに篤志の尻に自分のモノを突き入れた。


「ふぁ、ん!ぁ…おっき、ぃ…」

「っ…奥まで、ちゃんと咥えてくれよ?」


膝裏を押し上げてぬぷぬぷと遠慮なく自身を挿入すれば、篤志は堪らないとばかりに顎を反らしていた。久しぶりにちゃんと見た乳首がピンク色で、オレは思わず顔を近付けてべろりと舐めてしまった。すると篤志のナカはきゅっとオレを締め付けてきて、篤志の口からはひゃん!と可愛らしい高い声が発せられた。処女みたいな締め付けと反応にオレはますます興奮して、足を目一杯広げさせてから固定するとガツガツ篤志のナカを穿った。


「ああっ、ぁん、やぁ…ッあにき、…!」

「ん、ほら…前も扱いてやるから、な」


ゴリゴリと奥を抉りながら篤志のを握り込んで擦り上げる。篤志は悩ましげに眉を寄せて、オレのモノをキツく締め付けてくる。オレも切羽詰まってきて手加減なしにピストンを加速させながら篤志の先端に爪を立てた。


「んぁ、…っ…」

「く…!」


篤志はキツくオレを締め付けて精液を腹に飛ばした。オレはその締め付けでナカに出してしまった。そのまま気絶してしまった篤志の額に口付けながら、オレは漸く事の重大性に気付いた。オレは、勢いに任せて実弟を犯してしまったのだ。とりあえず篤志の体を綺麗にしてやって服を着せてからオレは頭を抱えた。激しい自己嫌悪に陥りながら気付けばそのまま篤志の部屋で朝を迎えていた。


(オレは…オレは兄として、いや人間として最低な事を…!)

「んー…つよしー…」

「ほぇ!?あ、篤志起きたのか?」

「喉、渇いた…」


不意に怠そうな声が聞こえて振り向くと、篤志がしんどそうな顔をして水分を要求してきた。オレは慌ててコップに水を入れてストローを差して篤志の口元に差し出した。


「平気か?部活休むって太一に連絡するか?」

「うん…」

「あ、あと風呂は…」

「剛志」

「ん?」


落ち着かないオレの頬が挟まれて、篤志の顔がドアップになって、何か柔らかいモンが触れて。


(あれ、オレちゅーされて、る?)

「…襲った事怒んないから、また今度付き合えよな」


悪戯っぽく笑って唇を離す篤志の顔に見とれたオレが、その言葉の意味を理解したのは太一に電話して朝飯を作り終わった時だった。






俺の弟がこんなにエロいわけがない。
(…というわけではなかった)



***

モブ攻好きの変態が通りますよーっと。
今回のモブは名前まで付けて南沢さんのお兄ちゃんという気合いの入れようでしたが内容はいつも通り薄っぺらいです。ただのエロですからね!(キリッ)
モブ攻めが好きすぎて最早私がモブになって南沢さんを襲いたい位です…いや南沢さん美味いね。新キャラも良いけどやっぱり南沢さんや!!!
という訳で次はリクエスト消化やら兵南裏辺りが狙い目です(笑)







「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -