※先天性にょた源田


「源田の好きなタイプってさぁ、どんなヤツ?」

「えっ!す、好きなタイプか…?」

「そ。たとえばァ、爽やか系とか王子様風とか?」


小鳥遊の口からそんな言葉が出るとは驚きだが、気になる話ではある。オレは他の男子と話をするフリをして二人の話に耳をそばだててみた。小鳥遊が返答を待つ間、源田はうーとかあーとか悩むように声を上げていた。何故好きなタイプを口にするだけで悩むんだ、アイツは。


「わたしは、その…優しい人が、良いな…」

「優しい人?…本当に?」


ちらりと小鳥遊から訝しげな視線が送られた。何だその目。オレが優しくないって言いたいのかあの女…。とかそういう内心は捨て置く。まだ源田の話が途中だ。


「わたしが体調悪い時に、誰よりも早く気付いてくれたり…わたしの料理を美味しいって食べてくれたり…」

「でも、普段はキレてばっかじゃん。口汚くアンタの事罵ったりとか、皆の前でセクハラ染みた事だってしてるし」


小鳥遊、お前コノヤロー…いや、次郎落ち着け。この際源田の可愛い可愛い惚気以外はシャットダウンするんだ。ああまったく源田は何故あんなに可愛いんだ源田だからか源田源田源田源田源田!


「み、皆の前ではそうかもしれない…でも、ふ、二人の時は……その…」

「二人の時はァ…?」

「はいストーップ。ここからは有料になりまーす」


源田の口を抑えて二人の間ににこやかに割って入ると、小鳥遊に冷めた視線を向けられた。(おいコイツ、源田と不動以外にはとことん愛想ねぇな。)オレは構わず源田の手を掴んで教室を出た。源田はわたわたしながらも黙ってオレの後をついて来る。帝国は教室数が半端ないので、教師でも目の届かない空き教室なんてのが山程有る。オレはその内の一つにマスターキー(のコピー。サッカー部レギュラーと親の権限を使って所持してるのは内緒だ)を使って鍵を開けると、源田を押し込むようにして入れて鍵を締めた。源田は不安そうに胸の前で指先を動かしながらオレを見遣った。


「どうした?」

「あっ、その…お、怒ってるか?」

「…は?」


源田の頬を撫でるようにして触れれば、予想外の質問。どうやら源田はオレが怒っていると思ってるらしい。オレはそこまで狭量な男だと思われているのだろうか。思わず嘆息すると、源田に慌てて謝られた。何だかなぁ…。


「あのな、オレ怒ってねーから」

「ほっ本当に?なら良かっ」

「で・も…今ちょっとお前をいじめたい気分」


とん、と軽く肩を押して源田を壁に追いやる。源田はびくりと肩を震わせた。オレは逃げられないように(まぁ源田に限って逃げるって事はないが)源田の両脇に手をついて下から噛み付くように唇を奪った。源田の肩が再度跳ねる。柔らかい源田の唇を食みながら露出している太股からスカートに隠された付け根まで手を這わせた。やはり手を離しても逃げる気配はない。もう片方の手で中学生にしては大きめの胸を鷲掴んで――…。


「源田せんぱぁい、保健の宿題なんですけどォ…おっぱいのサイズ測らせて下さい(はあと)」

「?ああ、構わな」

「待てコルァ成神イイイイイ」


部活中平然と人の彼女にセクハラしようとする成神を追い払ったら、不動がバナナを源田の口に無理矢理突っ込んでいた。おいやめろハゲ残り少ない髪刈り上げるぞ。とは思うものの、


「んっ、ふ、ふど…くるし、ぅ」

(今度オレも咥えて貰おう)






君の言葉一つに乱される弱い男です
(源田が可愛くて性的なのが悪い)



***

甘酸っぱい青春な感じにしようとして失敗!(てへぺろ☆)仕方ない源田が性的だからもう…。←
にょた源はとりあえず少し引っ込み思案なら可愛いと思いますまる。
こんな感じに仕上がりましたがリクエストに添えていなかったらすみませんorz
リクエストありがとうございました!






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