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01




「きゃっほーい!奇行種ーーーッ!!」

「ハンジッ、煩いぞ!少しは静かにしろ!」

「まぁまぁそんな事言わないでよレイラ!ああ〜、早く会いたいなぁ…巨人ー!!」

「ったくこの巨人バカが…」



調査兵団とは「壁」の中で暮らす人類国家において唯一、壁外に遠征する兵団の事だ。

人類領域外の調査を主な任務とし、王政府の拡大政策を行う。

そして巨人の捕獲および生態調査も担当するなど、未知の領域に臨む任務が多いためか型破りで変革の気性に富んだ個性的な面々が多い。


……と、思われているのは大方この巨人オタクのハンジ・ゾエのせいだろう。

このレイラ・ティルクルソンも例外ではない。

彼女は調査兵団のナンバー3の実力をもつ有権者でもあり、巨人好きのハンジの暴走を唯一止められる人物でもある。

そして女でありながらも言動が女らしからぬ。

仲間に対する思いは計り知れないが、男より勇ましく、非常に口が悪い。



「壁外調査は明後日だ。延期される事はあっても、早まる事はない。そうだろ?ミケ」



コクリと頷いたのはミケ・ザカリアス。

彼は並外れた嗅覚を持ち、巨人の存在を感知する事ができるが、初対面の人間の匂いを嗅いでは鼻で笑うといった変わった癖を持っているため、彼も分類的にはレイラやハンジと同じかもしれない。



「ねぇねぇ!また巨人を捕獲し…「却下」ええーーー!!!」

「お前な、そう何度も何度も巨人を捕獲したって、得られる情報なんて少ないんだよ。今いるヤツらで十分だろうが」

「そりゃないよ〜〜、巨人にだっていろいろいるんだ!巨人だって人って感じが入ってるんだから、意思疎通が出来るはずなんだよ!!!」

「あーはいはい、お前の話はもう何度も聞いてきたから、今さら聞きたかねぇんだよ」



それはハンジが巨人について幾度となく同じを話をし続けた結果、レイラまでも巨人について詳しくなってしまったからである。

誰が好き好んで憎たらしい巨人について詳しく知りたいなどと思うものか。

レイラの両親も元は調査兵団の兵士だった。
しかし、壁外調査の際に遭遇した巨人に運悪く殺されてしまった。

そんな過去があるからこそ、レイラは誰よりも強くなりたいと思い自分を磨き、巨人を倒す事に身を投げ出すのだ。

いつか巨人が絶滅する日を夢見て。



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