「おいおいおいおい、ちょいと待ってくれ!おっさあああん、今さら飛行機を売れんとはどういうことだーー!?きのうの夜は飛行機を売ってくれるとカネを受け取ったじゃあないか………!いいか!カネを受け取ったということは売ったということだ。つまり!我々のものになったという事だ!これ世界中の常識だぞッ」
「おカネは返すよ。実は赤ん坊が病気になったね。熱が39度もある。この村には医者がいないので、医者のいる町まで連れていかねばならなくなったね」
「え!」

「そ…それでもじゃあむこうの飛行機だめなのか?」
「あれ故障中ね…。ほかに村には2機あるけど今出はらっていて2日しないと戻ってこないね」

「困ったわね、確かにこのまま赤ん坊を放っておくわけにはいかないけど……。急がなければならない理由が理由だけに」
「あの、こうしてはどうでしょう?セスナは5人乗りです。でも赤ちゃんひとりぐらいは乗せられます。赤ちゃんをこの方たちにお任せして、お医者のところへ連れてってもらっては…………。女性の方もいらっしゃいますし」
「いいのかね?あんた!赤ちゃんをこんなヤツらにまかせても!」
「ちょっと待て!わしらも困る!赤ちゃんが我々と来るのは危険だ!!」
「ジョースターさん、おれは大賛成だぜー。いいですか!?上空を百キロものスピードで飛ぶセスナぬ「スタンド」をとどかすことができる追手なんていないぜ。あの「恋人(ラバーズ)」だって砂漠上空のセスナを襲うのは無理さ。それに!」

「「車」や「船」が「スタンド」ってのもあったがこの飛行機は正真正銘メカだぜ」
「承太郎、花京院、おまえらどう思う?」
「赤んぼの母親の意見をとるしかなさそーだな。おれはスタンドよりじじいの操縦の方が心配だね」
「杏奈ちゃん、赤ん坊の世話をしたことはあるかね?」
「あー…少しだけなら」
「よし決まった!」



「なんか飛行機にのるとねむくなってくるな。ジョースターさん、すまねーが30分くらいねむらしてもらうぜ。杏奈、30分たったら起こしてくれ」
「わかったわ、30分ね。って、花京院も寝てる……。ふたりして、きのうあんまり寝てなかったのかな」




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