空に巡らす
対義に広がる絶望
誰が知ろうか
降り注ぐ深淵
可視外に貫く
構成の中で嘲笑う
この手を逸れて
潜在に重なる視覚
救えずとも、
形なき罪
切り捨てた仮説
常軌に泣く
自らを指す針に
恨んでなどいない
共に叫ぶ手を

昏い視界に誓う
起伏する後悔を
幾つもの決別
潔白な手の償い
理を壊せ
忘れてはいない
孤独という確信

叫ぶ両手を抱いて
奪うだけの夏
低く飛ぶ影に空は高く
なんの為だと
構えに鳴る愛
唄う横顔
還らない鮮明
散る陽につどう
何処へ行けばいい
酷く寒い炎天
見透す眼
headlong disruption
凍える熱の前に
心臓と律動
逸れば消ゆる
背負って手向けた
あをき死地
震える手の残響と
早晩に栄えて
無言の絶叫

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