掬ったてのひらにあるものは
白旗と夏の太陽と救えなかった人
一筋の白を引きながら
袖に咲いていたはずのその人の大輪
白群に還る朝には
その日に散った花と無垢な瞳と
ゆらり紅
帰ることを許されない地上より
繰り返す紺青にひらく
その夏の消息を誰もが知りそして知らない


メボウキの鉢 様提出
テーマ:大切な物の消失




ハイボール・マスカレード
足先を浸すひとの
明るい旧友
見るべきものを見るために
そのときひとはすべてをなくす
降り積もる砂
long way to go
すべてを抱いて夜は泣いた
普遍の悲しみに祈る


言葉贈り 様提出
テーマ:夜


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