そういう恐怖の名の下に
急襲した痛み
それでもいいから傍に居て
孤独映えする
器具としての愛
その綺麗な手が不意に欲しくなって
溺れていく楚々としたひと
浸色
多過ぎる愛情
しなやかな堕落
委譲


酷い幸せね
格差、温かさ、現実
離陸
ありがとうが言えない
一切


あなたは知っていますかそれまでの全てを否定された朝がくることを
消せないものは無かったということ
再会という対面


なぞれない輪郭
どうにもならなかった
そうして少女は絡め取られる
透明な糸で縛られた
あをやかな恍惚
見えないままに突き刺していた
幼い幻想が解けない
何も知らない陶酔
拍動する白熱
それはすべての始まりであり一つの終わり
それなりの証

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