Cross Space | ナノ




「にしても本当、宇宙人に見せるためのパフォーマンスは過剰よね」
「…それについては私も思うことがある」
「ほんっと面倒臭いわよねー!本当にボールで飛んで来れたら便利なのに!」
「それは本物の宇宙人でも難しそうよね、いるかわからないけれど」


交通手段は車、雷門もこれを知ったら大層驚くことだろう。
向かうは京都の漫遊寺中学、フットボールフロンティアには出場していないが、帝国が表の優勝校とすれば、この漫遊寺は裏の優勝校とも言われるほどだ。
そのような実力校、且つイプシロンは御丁寧にも襲撃予告をしている…雷門イレブンが駆け付けないわけがない。


「…遠いわね」
「どうしても半日はかかる距離だ、我慢しろ」
「半日…守たちもそれよりは遅く来るもの、会えるといいのだけれど」



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車の振動に揺られ、目を開けるとそこは神社のような学校だった。
どうやら噂に聞く通りのようだ。
十架は姿を大っぴらに見せるわけにもいかないので、校門の後ろからこそこそと覗くことにした。

漫遊寺中学は勝利にこだわらない、己を鍛え上げるためにサッカーをしているらしい。
しかしイプシロンにそんな事情が伝わることもなく、勝負に応じなければ強制的に校舎が破壊される。


試合は流石と言うべきか相変わらずイプシロンのワンサイドゲームで、マキュアやゼルが大量に得点していた。
結果は見るまでもなく漫遊寺の負けで、校舎が破壊されようとしていたその時に、


「おいエイリア学園!俺たちが相手だ!!」
「…いいだろう」


雷門イレブンはやってきた!


「目の前で雷門の試合を見るのは、そういえば久しぶりだったわね…!」


一瞬他のことを思考してしまったが、今回十架が来た目的はここにいる雷門イレブンに影山のことを伝える為である。
機会を見計らうため角からもう少し顔を出してみた。
イプシロンのメンバーの顔は笑みを浮かべていて、とても攻撃的だ。
雷門は今回勝てるのか、…可能性は低いだろう。
しかし、信じることほか十架にできることはない。


Spectator
(また知らない子が増えてるわね、旅みたいで楽しそう)



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03/23
もうこの辺全然覚えてない…ヽ(^。^)ノ


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