いじっぱりとエースと大晦日

※現パロ

「何がテストよ!年明けくらいゆっくりさせなさいっての!!」
「赤点を採るような人間が言えることじゃないと思うぞ。……そこ、間違ってる。」
「いちいちうっさいわね!て、はぁ?ここのどこが違うのよ」
「まず代入が間違ってるな」
「はいはいわかりましたよ優等生のエースさーん。もう一回やればいいんでしょやれば!!」
「除夜の鐘、見にいきたいんだろ?宿題を終わらせないと見に行かせないからな」
「あんたは母親かっ!――はぁ、もういい。だってもう年明けるまで三十分しかないじゃない」
「そんな問題三十分で解けるだろ?」
「嫌味か」
「あえて言えば、真実だ」
「ムカつく言葉を言うのが好きよねあんた!!ああ、もう数学なんて大っっ嫌い!!!」
「放置しても駄目だぞ」
「どっちにしろ解かなきゃ駄目じゃない!!」
「当たり前だ。間に合わなくてもいいから、宿題だけは終わらせておけ」
「やる気起きない」
「年明けに遊べるぞ?」
「あたしは子供じゃないの!どうせ年が明けたら明けたでテスト勉強させるんでしょ?」
「…そうだな」
「ほらやっぱり!遊びになんて行かせる気、最初っからなかったじゃない」
「そうじゃなくて」
「は?」
「確かになまえはもう子供じゃないな」
「……いきなり何言うのよ」
「わかった。宿題を終わらせたら子供じゃないなまえが満足する遊びをしよう」
「…た、例えば?」
「大人の遊びがわからないのか?」
「全力却下!」
「もう子供じゃないんだろ?」
「余計やる気起きない!むしろご褒美じゃないでしょこの変態!」
「――そんなに遊びたいのか?仕方が無いな」
「だっ、誰もそんなこと言ってないでしょ!?だいだい今からそんなことしたら年越しちゃう……!」
「いいじゃないか、年越しでひとつになるのも………なぁ、なまえ?」
「じょじょ冗談じゃない、年明けから腰痛くて立てないとかあたしは嫌だからね!?……ちょっとちょっとちょっと、何近づいてんのよ!」
「寒いから抵抗してくれてもいいぞ。激しいほうが暖まる」
「ふっふざけっ……ちょ、やっやめっ……エース!」
「宿題は年が明けてからでもたっぷり教えてやる」
「い、いい……今からやります、今やりた……ひぅっ!」
「却下。なまえのお陰でいい年末が迎えられそうだ」


(年明け前の覚悟はいいか?)
いじっぱりとエースと大晦日
(エースのせいで除夜の鐘なんて聴こえやしない!)






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