君への




「ねぇシャチ、今日何の日か知ってる?」

「あー、なんかの記念日だったかー?覚えてねぇわ」

「むー、なんだよ!!シャチの馬鹿」

「はぁ!?ちょっと理不尽すぎねぇか!?」

「知るかっ!!バカバカバカ…」

「ちょ、叩くなって!!」


なんだよお、誰も誕生日覚えてないとか…
シャチの馬鹿ヤロー!!皆のばかぁ…


「もういいもん」

「おい、伊織ー!何処いくんだー?」

「教えるもんかー!」

「今食堂だけは近付くなよー!!大片付けしてるからよー、聞いてんのかー!!」


シャチが何か言ってたけど無視した。
結構いじけながら適当に船内をぶらついていると
曲がり角で誰かとぶつかった
誰だろ、と顔をあげればPENGUIN帽


「あ、ペンちゃんだ」

「その呼び方いい加減やめろ、というかどうしてここにいるんだ」

「むー、なんで?」

「あー、シャチから聞かなかったか?片付けしてるから食堂に近付くなって」

「言ってたような聞いてなかったような…テヘ」

「はぁ、人の話はちゃんと聞けよ」


いつの間にか食堂への道を歩いてたようで
よく分からないけどペンギンに文句言われた
…皆冷たいよ、なんでだよー!!


「とにかく部屋戻ってろ」

「えー、手伝うよ!片付け!」

「余計に散らかるからいい、むしろやめてくれ」

「………」

「はぁ…、これやるから」


ペンギンがポケットから箱を取り出し差し出してきた
頭上にクエスチョンマークを浮かばせれば、笑うペンギン


「飯の時それ、着けてこいよ」

「なんで?」

「なんでって、お前誕生日だろ?」

「お、覚えてたの!?」


誕生日覚えてくれていたペンギンに感激してプレゼントの箱を眺めていれば
片付けの続きしてくる、とペンギンは行ってしまった

嬉しさで顔が少しにやけながらおとなしく夕飯の時まで部屋で過ごすことにした













「おーい、飯だぞー!!」


「お腹すいたー、早く行こ」


夕飯コールにペンギンから貰ったプレゼントを胸元に飾り食堂へ向かう
けど食堂への道では誰とも会わず、いつもより物静かだった

もしかして、私最後!?
夕飯無くなるじゃん!!

おもわず小走りになり食堂に駆け込んだ瞬間、クラッカーの音が鳴り響く


「へっ?」

「ハッピーバースデー!!伊織!!」

「ドユコト?」

「自分の誕生日覚えてねぇーのかよ!!」

「だって、皆…覚えてなかったじゃん…」

「忘れるわけないだろ」

「船長…」

「だって言ったらサプライズになんねーだろ?」


船員皆が口々に祝いの言葉を言ってプレゼントを渡していき、すぐに私はプレゼントの山を抱えることになってしまった

その山に笑いながらわざと一番高いところにプレゼントを置く船長
落ちないようにバランスを取っていたが端からポロポロと落下していってしまいおもわず慌ててしまう
その様子を見て皆大爆笑
結構大変なんだぞ、これ!!

でも皆の温かさに笑顔が溢れた

「皆ありがと!!大好き!!」


「よっしゃー!!今日は宴だ!!」

誰かが大声で叫んだ一言で騒がしさが一気に増した










君へのサプライズ!!


(あれ、そんなネックレス持ってたっけ?)
(ペンギンがくれたの。)
(おぉーい皆!!ペンギンが抜け駆けしたみてぇだぞ!?)








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誕生日にあげれなかったっていう…
本当にごめんね伊織ちゃん!!しかも駄文!!
もーしわけない。
リクエストにも添えなくて、すまんー…

これでどうか許してくれっ(((←





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