13th.Feb.2018
【ネタバレ】
本誌内容のネタバレあり。コミックス派は閲覧注意
○あらすじ
岩息の殴り愛カウンセリング
杉元の俺俺ラッシュは無力な己に対する怒りだった
杉元正気に戻る
バーニャ☆(2回目)
アシリパ復活。本誌での再登場は何ヶ月ぶりだろう
やはりアシリパになついている様子の尾形
餌付けされて、アシリパにだけは比較的従順な態度を見せている
トドを撃って、“頭に命中した”のに
斃(たお)せなかった、と何か引っ掛かりを覚えている尾形
アシリパ「今度“強い奴”を倒す時は頭を狙わないことだな」
白石と会話するアシリパ
アシリパが落ち込んでいたのは父親がアイヌを裏切ったことに対してだった
○感想
樺太に来てからの杉元はやっぱりおかしかったんだな
視野の狭い短慮な言動がやけに多かったもの
尾形は杉元が生きているかもしれないと気づいただろう
樺太に来てからずっと「殺伐とした感情」を表す黒ベタ目や
「狂気・激昂」の白目が多かった杉元の瞳が、
岩息からアシリパのことを聞かされるシーン(今週の半ばとラスト)で
再び「正気・善意」を表す澄んだ瞳になっている。よかった
樺太に来て視野の狭い言動が多くなってからも、
杉元の目はアシリパのことを考えるときだけ澄んだ瞳で描かれている
13th.Feb.2018
二瓶から谷垣へ
「勝負は一発で決める」と「勃起」という、
猟に関する二瓶の精神が受け継がれている
谷垣からチカパシへも受け継がれる様子が描かれている
アイヌの社会では狩猟は「男の仕事」と呼ばれるらしい
※父親に狩りや山で生き抜く技術を仕込まれたアシリパは特殊なケース
そんな狩猟にチカパシは初登場時から興味を示していた
そしてこの146話で狩りの実戦経験を積み、また一歩成長
二瓶にも谷垣にも存命の息子はいないが、
こうして二瓶の猟師の精神が
同じように狩猟をして生きる彼の息子や孫世代の人物に受け継がれていく
13th.Feb.2018
男たちの裸祭りの陰にかすんでわかりにくいけど、
この回はチカパシの猟師としての初陣と成長を描く回
他人に助けられながら銃を撃つ×2回
目をつぶってしまっている
しかし成果を上げる
「勃起」の精神を体感で理解する
こうやって子供は大人になっていく
13th.Feb.2018
以前の記事から独立させた。
以下を書いたのは、ヤングジャンプ5・6合併号
(スキンにナイフを向けたカナコにボンベロが
かかと落としをする回)までの6週分を読んだ時点。
現在の筆者の評価はこれより少し良い。
■DINER ダイナー 漫画版
○内容について詳しく
…「魔人探偵脳噛ネウロ」との比較、作品テーマの欠如
「DINER」のヒロイン・カナコは、
作中最強クラスのキャラであるコック(ボンベロ)から見ると
使えない雑魚という評価だけど、
一般人としては並外れて打たれ強い心身と善良な心を持っている
そういう点や、主人や周りからひどい扱いを受けるところが
「ネウロ」のヒロイン(主人公というか、のび太役)・ヤコに似ている
「ネウロ」では、ヤコの主人であり作中最強クラスのキャラであるネウロは、
ヤコを虫や下等生物と罵り日常的に暴行を加えながらも、
人間であるヤコの善良さや成長する可能性を評価し、
人間というものに対して一定の敬意を払っていた
しかしこの作品のコック(ボンベロ)やモブの言動にはそうした人間性へのリスペクトもない
つまりこの作品には人間讃歌的な要素がない
この作品は、単に理不尽な暴力を
(ごく特殊な嗜好――勘違い自称ドS――を持った
作者/読者が楽しめる娯楽として)描いているだけで、
それを通じて作者たちが描き出したい深いテーマがあるように見えない
このため、胸糞さを押してまで読む価値がこの作品にあると思えない
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