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レオルに呼び出されたエクレッラ

エクレッラ
「お呼びですか？」

レオル
「おう、王命だ。最近この国のものになった地域にある
ミカン園って所にミカン狩りに行って、持って帰ってこい！」

エクレッラ
「ミカンを……」

レオル
「そうだ。行って現地の者に尋ねれば、どんなものかはわかるだろう」

エクレッラ
「はい」こくっ

現地に向けて出発するエクレッラ

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――ミカン園に着いた――

エクレッラ
「国王陛下に献上するために、ミカンを供出してください」

現地の人
「はい。ミカンはあそこに居ますよ」

現地の人が指差す方を見ると、
頭に緑色のヘタと数枚の葉っぱをつけて、柑橘系の芳香を放つ
オレンジ色の丸い物体がこちらに向かってくる


ミカン(Lv15 HP5000)
「キシャーッ！！」ズシーン　ズシーン


――レオルが言ったことを思い出すエクレッラ――

レオル「ミカンを狩ってこい！」


――現在――

エクレッラ
「あれを、狩る……」バチチッ

戦闘態勢に入るエクレッラ

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〈戦闘開始 ミカンvsエクレッラ〉

ミカン
「キシャーー！！」

ミカンは果汁を飛ばした！
エクレッラのサンダーガード！
ミカンの攻撃はエクレッラに届かなかった！

エクレッラ
「――雷よ」

エクレッラのサンダーボルト！
ミカンに520のダメージ！

ミカンの体当たり！
ダメージを防ぎきれない！
エクレッラは450のダメージを受けた！

エクレッラのサンダーストライク！
ミカンに970のダメージ！

………………

ミカンを倒した！


エクレッラ
「持って帰る……」ザッ

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――王都――

エクレッラ
「狩ってきました」どさっ

レオル
「よし、でかした！　
これでしばらくはミカンが食べ放題だろう」

レオルは上機嫌だ


――エクレッラは目を覚ました――

エクレッラ
「(……。
今のは、夢？)」

レオル
「お前が最近読んでたこの『魅惑の果物・ミカン』って本、
俺も読んでみたがなかなか面白かったぞ」

エクレッラ
「……あ」

エクレッラ
「(それであんなおかしな夢を見たのか)」


fin.

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けさ眠気の中で見た白日夢を元に、
インスピレーション重視でざざっと書いたので、
季節感皆無ですみません。

現実のミカン狩りはこういうものじゃないけど、
果物を「狩る」という言い回しから思いついたシュールSSです。


モンスターのような食材と戦って狩るという世界観。


※戦闘描写について

このミカンという凶暴な果物は、防御力が低めです。
エクレッラが受けるダメージに比べて
ミカンが受けるダメージが多いのはそのためです。

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ギルナ高地に出向いたエクレッラ

現地の民「はあ、あの果実がご入り用ですか。
差し上げたいのは山々なんですが、
少し前から果樹林に恐ろしい火炎竜が住み着くようになって、
わしらも取りに行けないんです」

エクレッラ「火炎竜が……」

エクレッラ「(ひとまず行ってみるしかないかな)」


現地の民「果樹林に行くんですかい？
はるばるこんなところまで来なすったんですから
あなたはきっとお強いんでしょうが、気を付けてくださいよ」

エクレッラ「うん。気遣ってくれてありがとう」

……

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先月半ばの小劇場の続きの一部。

本来公開するつもりだったもののダイジェスト版的な簡易SS。

この話は「鬼遣らいの夜」と平行して進めていきます。

＊

ある日、レオルに呼び出されたエクレッラ


エクレッラ「ご用ですか？」

レオル「おう。かくかくしかじか……ってわけで、ある果実が必要らしい」

エクレッラ「果実、ですか……」


レオル「その果実が採れる果樹林はギルナ高地にあるそうでな。
王命(※)だ。エクレッラ、お前が取りに行ってこい」
※王命…国王の命令のこと

エクレッラ「はい」こくっ

……

---

週末中に更新できずすみませんでした。


このエピソードの出だしはこんな具合。

異世界の彼らがなぜか恵方巻きのことを知っていて、
それに関するパワハラ混じりのセクハラを行っているという、
ちょっとメタ要素のあるSSだったりします(^^;

＊

――晩冬のある夜――


酔ってセクハラモードになっているレオルと、レオル配下の人々


レオル「ほらほら、俺の“恵方巻き”を食え！今夜は寝かさんぞ！」ワハハハ


レオル配下の魔法戦士Ａ「うわー、おやめくださいー(棒読み)」ハハハ

同・魔法戦士Ｂ「わー、食べさせられるー(棒読み)」フフフ


ワーワー　
ガヤガヤ　
ハハハハ…


レオルたちの乱痴気騒ぎには加わらず、
少し離れたところで彼らを眺めているエクレッラ

エクレッラ「(向こう、賑やかだな…)」

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2/3の節分に合わせてこんなものを書こうとしていました。

バトルと、エクレッラ＆レオルの関係が垣間見える出来事。


遅れたうえに最後まで書き上がる保証もないけど、
最近の更新状況がひどいことになっているのでひとまず公開してしまう。

早いうちになるべく完結させる方向で取り組みます。

＊

○the night of a troll


――夜更け――

レガトリアの王都

城


エクレッラ「今夜は、特にすることもなさそうだな……」

エクレッラ「ちょっと外の空気でも吸おう」ガタッ


城の城壁からはレガトリアの王都を一望できる
外に出て、夜風に吹かれながら空を眺めるエクレッラ

やがて異変に気づく


エクレッラ「あれは……」

…………

――王都警備隊の兵士たちの詰め所――

兵士たちが大混乱に陥っている

警備兵Ａ「増援の要請をするべきだ！」
警備兵Ｂ「だめだ、もうやつが街の外に到達するぞ！」
警備兵Ｃ「我々で何とかするしか……！」

エクレッラ「ちょっと！これは……！！」バタンッ

警備兵Ａ「ラターライト(※)様！？」
※エクレッラの姓

警備兵Ｂ「どうしてここに！？」


詰め所に現れたエクレッラの姿を見て、驚きと安堵の入り交じった顔をする兵士たち

エクレッラ「僕も戦う」

…………

ドドドド……　ズウゥン

エクレッラ「……」

警備兵「やつが来るぞ！気をつけろ！」

警備隊長「全員、迎撃態勢！戦闘結界を展開しろ！」

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